中国の出生性別比、男118:女100=異常な不均衡、続く―中国メディア

Record China    2012年5月29日(火) 11時46分

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27日、結婚できない女性を指す「剩女」が社会問題として扱われることが多いが、実際には結婚できない男性「剩男」の方が深刻化していることが最新の統計で明らかになった。写真は浙江省杭州市の大学生。

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2012年5月27日、中国広播網によると、結婚できない女性を指す「剩女」が社会問題として扱われることが多いが、実際には結婚できない男性「剩男」の方が深刻化していることが最新の統計で明らかになった。

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中国国家人口計画生育委員会が発表した最新の統計によれば、中国の出生人口性別比は女の子100人に対し男の子は118人と極めてアンバランスな状態となっている。出生人口性別比は103〜107が国際的に認められる一般的数値だが、中国は2008年に最悪の120.56を記録している。

南開大学人口・発展研究所の原新(ユエン・シン)主任は、性比アンバランスの主因として古くから続く男尊女卑の考え方を挙げ、かつては男の子が生まれるまで子どもをつくり続けたが、産児制限が行われると「両非」(非医学的理由による胎児の性別鑑定と妊娠の中絶)が増加し、現在のような状況を生んだと指摘した。

2020年には3000万人もの男性が結婚できないと予測され、そうした状況は将来的に高齢者の生活や社会保障にも大きな影響を与えるとみられている。2011年8月から「両非」に対する取り締まりが強化されており、今年はさらに「出生人口性別比の重点管理年」と定められ、国民意識の改善も進められているという。(翻訳・編集/岡田)

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