「安かろう、悪かろう」のコピー携帯、生産コストはわずか1台5000円=人体に有害との指摘も―中国

Record China    2012年5月29日(火) 11時10分

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28日、廉価であるかわりに関連認証を取得していないなど品質の粗悪なコピー携帯電話が、中国市場で恒久的に一定のシェアを獲得している現状について、専門家らが「人体に有害」として使用を控えるよう注意を呼びかけている。写真はiPhone4の広告。

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2012年5月28日、廉価であるかわりに関連認証を取得していないなど品質の粗悪なコピー携帯電話が、中国市場で恒久的に一定のシェアを獲得している現状について、専門家らが「人体に有害」として使用を控えるよう注意を呼びかけている。新快報の報道。

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25日、広東省質量技術監督局と深セン市市場監督管理局および公安局は共同で、同市内で生産された3C認証なしの違法携帯電話5541台を押収した。売値にして総計166万元(約2120万円)に相当する。(※3C=China Compulsory Certification、中国強盛認証/輸入工業製品が中国の国内安全基準に照合して審査・認定する制度)

当局が調べたところによると、こうした有名メーカーのコピー携帯電話は、部品から完成品まで実に細分化された生産・供給体制ができあがっている。あるメーカーは、ありとあらゆるメーカー機の筐体のみを専門に製造しており、市内各地の完成品工場に納品している。こうして、外面だけは本当に本物にそっくりなiPhoneなど世界的ブランドのコピー製品が完成していくわけだが、その機能面は実にお粗末なものだ。それでも、コピー携帯が市場から消えないのは、価格が非常に魅力的だから。本物のメーカー品と違い、製品開発費や広告費・営業費がほとんどかからないため、超低価格でも原価割れしない仕組みになっている。1台当たりの生産コストは平均400元(約5100円)だという。

消費者が「安かろう、悪かろう」で納得してしまうと、いつまでもこうした模造品は生き残り続ける。しかし、中国国家通信端末製品品質監督検査センターの専門家・賀冠鵬(ホー・グアンポン)氏は、コピー携帯を使用することの恐ろしい弊害を指摘する。携帯電話製品の品質基準の中で最も重要な項目は、電磁波の安全性である。これは人体の健康に及ぼす影響が大きいため。違法なコピー携帯の中には甚大な量の電磁波を放出するものがある。また、充電時にバッテリーが発火や爆発する危険性の高いものも少なくない。

現在、3C認証を取得している携帯電話の生産工場は国内に800社。うち、実際に生産を行っているのは400社。大部分の企業は加工工程を下請けに出しており、それら下請け工場は3C認証を取得していないという。(翻訳・編集/愛玉)

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