<中国旅游>西夏王陵―千年の時を越えて蘇る異民族文化

Record China    2012年6月2日(土) 15時38分

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31日、中国・西夏王朝の文化に触れることのできる場所として、内陸の銀川市郊外にある西夏王陵があげられる。中国少数民族にまつわる考古史上で重要な位置を占める西夏王陵。その独特な文化は千年の時を越え、私たちの目の前に蘇る。

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2012年5月31日、中国・西夏王朝の文化に触れることのできる場所として、内陸の銀川市郊外にある西夏王陵があげられる。中国少数民族にまつわる考古史上で重要な位置を占める西夏王陵。その独特な文化は千年の時を越え、私たちの目の前に蘇る。

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中国北西部、寧夏回族自治区の首府である銀川市は新市街と旧市街に分かれている。旧市街には史跡が多く残り、国家歴史文化名城に指定されている。少数民族である回族が多く暮らし、イスラム文化と漢民族の文化が交わる街並みは独特の景観を作り出している。

遥かなる昔、ここではある王朝が繁栄した。今からおよそ1000年前、中国には中原(現在の華北地方)にあった漢民族政権の「宋」(960年〜1279年)、東北地方にあった女真族王国の「遼」(916年〜1125年)、西北にあったタングート族の王国「西夏」(1038年〜1227年)があった。

現在、西夏王朝の文化に触れることのできる場所として、銀川市の郊外にある西夏王陵があげられる。約53平米にわたる荒野に、9つの皇帝陵と250あまりの陪葬墓が並ぶ。「東方のピラミッド」とも呼ばれ、中国において20世紀の大発見の一つであると言われている。また、現存する最大規模の王陵であり、保存状態が完璧に近く、その規模は北京の明十三陵にも匹敵する。

西夏王陵の9つの皇帝陵はいずれも独立した建築群。中国建築史上類を見ない、タングート族の独特な埋葬習慣に基づいて造られている。中でも、3号陵園は敷地面積が最も広く、保存状態が最も良い陵園であると言えるだろう。近年の研究で、ここは西夏の建国者・李元昊の墓であることが分かった。現在、西夏王陵は3号陵墓を中心に博覧区として開発され、博物館や美術館などが併設されている。

※本記事は楽旅中国(らくたびチャイナ)の特別提供。楽旅中国は、中国青年旅行社(CYTS)傘下で展開する中国旅行専門の日本語オンラインサービスです。

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