親が出稼ぎの「留守児童」5800万人、1割が3年会えず―中国

Record China    2012年6月2日(土) 20時4分

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1日、中国の5都市の新生代出稼ぎ労働者を対象に行われたアンケート調査によると、1割を超える人がかつて親の出稼ぎにより親と3年間も会うことができなかったという。写真は河南省洛陽市の「留守児童」。

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2012年6月1日、中国の北京市、上海市、広東省広州市・深セン市、江蘇省蘇州市の5都市の出稼ぎ労働者を対象に行われたアンケート調査によると、新世代の出稼ぎ労働者のうち、1割を超える人がかつて親の出稼ぎにより親と3年間も会うことができなかったという。北京晨報が伝えた。

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現在中国の農村部には5800万人を超える「留守児童」がいるといわれ、かつての「留守児童」だった80、90年代生まれの新世代の出稼ぎ労働者たちは、自分たちがこれから、もしくはすでに親になっている。

そんな彼ら新世代の出稼ぎ労働者7100人を対象に上述の5都市で調査を行った結果、80、90年代生まれの多くの人が親の出稼ぎにより親と離れて暮らすいわゆる「留守児童」の経験があることが分かった。

調査に協力した北京の新世代出稼ぎ労働者1410人のうち、25%の人は幼少期に両親が2人とも出稼ぎのために家を離れ、32%は父親が出稼ぎ、5%の人は母親が出稼ぎだったと答えた。幼少期に両親がそばにいた割合は僅か4割弱だった。

また、幼少期に出稼ぎの親に3年以上も会えなかったという経験がある人は13%に上り、彼らの3分の1は祖父母のより育てられ、4割が片親に育てられ、そして2割の人は親戚に預けられた。さらに1割の人は保護者がいなかったという。

「留守児童」の経験がある人のうち4割は自分の自立心が強くなったと答え、3割は性格が内向的になったと答えた。また、悪い友達ができやすくいじめを受けたと答える人もいた。

調査では出稼ぎによる負の面ばかりが目立ったが、北京の新世代出稼ぎ労働者の実に7割が、都会の仕事を捨てても自分の子供には自分と同じ思いはさせたくないという強い決意もみられた。(翻訳・編集/内山)

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