Record China 2018年6月25日(月) 7時30分
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21日、韓国・ソウル経済によると、ソウル市は、グラフィックアーティストのチョン・テヨンさんに落書きされた清渓川のベルリンの壁について「復元は不可能」と明らかにした。写真はソウル。
2018年6月21日、韓国・ソウル経済によると、ソウル市は、グラフィックアーティストのチョン・テヨンさんに落書きされた清渓川のベルリンの壁について「復元は不可能」と明らかにした。
ソウル市関係者は「チョンさんがスプレーでベルリンの壁に描いたものを消すことが可能かどうか専門家に問い合わせたところ、完全に消すことは難しいとの回答があった。そのため、ドイツから寄贈を受けた当時の姿に極力近づけるための作業を行う」と明らかにした。チョンさんの落書きを可能な限り消した後、元々あった落書きを上から描き足すという。
元々あった落書きは1989年にベルリンの壁が崩壊した際、ドイツ人らによって描かれたもの。ドイツが「朝鮮半島の統一」を願って2005年にソウル市に寄贈したベルリンの壁には、統一ドイツを熱望するドイツ人らの落書きがあり、ソウル市はこれをそのままの状態で展示してきた。
ベルリンの壁を再現する作業は1週間ほどかかり、費用は1000万ウォン(約100万円)ほどとみられている。ソウル市は「作業にかかる費用をチョンさんに請求する予定だが、経済的に困難な状況にあるチョンさんが承諾するかは分からない」と話したという。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「これはどう見てもアートではなく犯罪」「芸術家にも常識は必要だ」「歴史意識のない芸術家がどれだけ悲惨な人生を送るか、を示す事件として記録されるだろう」などチョンさんに批判的な声が多く寄せられている。また「歴史的価値の高いものが台無しに。とても残念だ」「ドイツに合わせる顔がない」と嘆く声も。
また作業にかかる費用については「いくら生活が苦しくてもチョンさんに負担させるべき」「費用の負担は当たり前!逮捕されてもおかしくない」「お金がないと言うなら強制的に働かせるべき。最低時給で清渓川の清掃をさせればいい」などと主張する声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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