<W杯>日本がハイレベルのパフォーマンスを見せている理由は?―中国メディア

人民網日本語版    2018年6月28日(木) 8時50分

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ワールドカップロシア大会のグループリーグ2巡目が終了し、アジア勢もここまでまずまずの戦いぶりを見せている。一流の強豪チームとはまだ差があるものの、特に日本代表はアジア勢を代表する大健闘を見せている。

ワールドカップロシア大会のグループリーグ2巡目が終了し、アジア勢もここまでまずまずの戦いぶりを見せている。一流の強豪チームとはまだ差があるものの、特に日本代表はアジア勢を代表する大健闘を見せている。アジア勢のパフォーマンスについて、中国のサッカー評論家・孟洪涛(モン・ホンタオ)氏は、「日本のパフォーマンスはとても魅力ある。日本にとっては実力通りの戦いだ。一方、韓国代表は、外国人監督を招けばもっと良いパフォーマンスを見せることができるのではないだろうか」との見方を示したほか、中国のサッカーについては「方向性を確立しなければならない。また、レベルの高い人がもっと多くサッカーに従事し、中国のサッカーの方向性の間違いを指摘するようにしなければ、確実に前進することはできない」と指摘した。北京晨報が伝えた。

■日本やイランが韓国よりもハイレベルなパフォーマンス

孟氏は、「今回のワールドカップにおけるアジア勢のこれまでのパフォーマンスを見ると、特に進歩しているとも、後退しているとも言えず、それぞれの代表チームの実力を如実に反映している。例えば、日本は、欧州の二流クラブのようなレベルを保っている。メンバーのかなり多くが海外のクラブに所属しており、欧州5大リーグ(リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、セリエA 、ブンデスリーガ、リーグ・アン)の選手は、そこで自分の実力を確かめることができている。長年、日本代表は同じ方向性を堅持している。そのような伝統は日本の選手の特徴にもマッチしており、自分の短所や弱点に目を向けるというよりも、自分たちのメリットを最大限発揮している」と分析している。

孟氏は韓国代表について、「孫興民(ソン・フンミン)が欧州で活躍しているが、チーム全体の能力は日本に劣っている。代表選手のほとんどが依然として国内リーグのクラブに所属しており、海外で活躍する選手が少ないため、全体的なレベルを上げることができていない。もし、海外の一流クラブで活躍する選手が4~5人おり、もっと能力ある監督を招いたとしたら、もっとハイレベルのパフォーマンスを見せることができるのではないだろうか。国際大会では、経験ある監督がチームをもっとまっすぐ前に向かせるようにしなければならない」と指摘した。

孟氏はイラン代表について、「とても良いパフォーマンスを見せている。ほぼ自分たちの実力通りの戦いができている。全体的にもっと良い準備ができていれば、そのパフォーマンスはもっと良くなるだろう。カルロス・ケイロス監督の戦術は、守りをメインとしており、日本ほど流れが良くない」と分析し、サウジアラビア代表については、「敗退が決定したのは決して意外ではない。他のアジア勢にはまだ希望があり、全体的に自分たちの実力を発揮できている」とした。

■成功の秘訣は統一されたコンセプト

孟氏は、今回のワールドカップを見ると、「強豪チームがそれほど強くなくなっている。そして、実力が劣るチームがそのようなチームと対戦しても、勝てるチャンスがある。例えば、ドイツやブラジルも大苦戦している。その他、新技術を応用したことで、試合を一層公平に進めることができている。そのような環境下では、強豪チームは、試合の流れを自分たちの『顔』で決めることはできない。ただ、そのような状況下でも、アジアのチームが優勝争いをするというようなことはなく、最も良くてベスト8、ベスト16入りだろう。実際には、欧州のサッカーのレベルは依然として最も高く、南米の伝統的な強豪チームを含めて、世界で最も力を持っている。今のアジア勢のレベルでは、そのような局面を打破するというのは非常に困難で、現実的ではない」と指摘した。

孟氏はアジアを代表するチームについて、「日本はその地位に恥じない。日本のチーム全体で戦うコンセプトはずっと良い結果を見せており、加えて今の技術を見ると、日本はアジアで頭一つ抜けている。コンセプトが統一されているため、技術的特徴がよく似た選手をたくさん育成しており、そのスタイルはFCバルセロナとよく似ている。そのコンセプトに対する統一された認識があるため、日本は全体的に良い戦いができる。いろんなスタイルが入り乱れている状態ではなく、コンセプトがしっかりと実行されている」と分析する。

■中国はサッカーをもっと理解し確実に実行すべき

孟氏は、「2010年のワールドカップで優勝したスペインが見せた新しいシステムは、今回のワールドカップではもう優位性を失っている。やはり、もっと効率的なサッカーをしなければならず、もっとストレートに、一番スピードに乗っている状態でシュートできるようにしなければならない。例えば、センターフォワードに背の高い選手を起用するというのは、依然として多くの試合で有効だ」との見方を示す。

孟氏は中国のサッカーについて、「方向性についてもう20年以上議論しているが、いまだにその結論が出ない。例えば、そのスタイル、技術の方向性はどうするのだろう?実際の問題は、中国がまだサッカーについて十分理解できていないことだ。サッカーとはどんなもので、どのように試合を進めるのか、本当の意味でハイレベルのサッカーとは何なのか、どのようなタイプのサッカーをするのかなど、いまだに明確な答えが出ていない。サッカー関係者が皆レベルを向上させ、サッカーの本質を理解し、この業界を先進国と本当の意味でドッキングさせ、真剣に学び、実行しなければならない。総じて言うと、中国にはもっとプロフェッショナルな人材がさらに必要で、この問題ともっと理性的に向き合わなければならない。長年、中国のサッカーが本当の意味で進歩することができていないのは、それが主な原因だ」と指摘した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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