女神の頭骨を発見、謎の「皇帝遺骨」の正体は女媧だった―山西省臨汾市

Record China    2012年6月11日(月) 13時54分

拡大

10日、新華網は記事「山西省臨汾市吉県人祖山で女媧と見られる遺骨を発見」を掲載した。鑑定の結果、6200年前の人骨と判明。伝説の女神・女媧の骨だと専門家は分析している。写真は湖北省の女媧文化旅遊節。

(1 / 7 枚)

2012年6月10日、新華網は記事「山西省臨汾市吉県人祖山で女媧と見られる遺骨を発見」を掲載した。

その他の写真

人祖山には約200もの廟があるが、中でも「三皇」時代の神・伏羲と女媧を祭った人祖廟が有名だ。1984年、人祖廟の一部である媧皇宮が破壊された時、女媧像の下に人骨が埋まっているのが発見されていた。黄色の紗に包まれ、木の箱に収められていた。箱には「大明・正徳15年(1520年)、金山寺の火災により、皇帝遺骨はこの地に移管された。……皇帝遺骨は先人が残したものである」と書かれている。

昨年8月から10月にかけ、人祖廟の考古調査が行われたが、戦国時代から、漢・唐・宋・元・明・清・民国時代にいたるまで291点の文化財が発見された。また媧皇宮からは頭骨、木の箱の残骸、そして2100〜2900年前に祭祀に使われた動物の骨も発見されている。現在、発見された中で最古となる女媧を祭った遺跡となる。また放射性炭素年代測定の結果、頭骨は約6200年前のものと鑑定された。

元中国国家文物局副局長の張柏(ジャン・バイ)氏、故宮博物院の李文儒(リー・ウェンシュー)副院長ら23人の専門家は人祖山を訪ね、発掘された頭骨が女媧のものである可能性で意見を一致させた。

もちろん女神の骨というわけではない。原始時代の母系社会において、女媧は女性リーダーの称号だったのではと専門家は指摘。「皇帝遺骨」という名称から考えても、氏族のリーダー、すなわち女媧のものであると分析した。明代に皇帝遺骨が禍皇宮に祭られたことからみても、当時の人はこれを女媧の骨と考えていたことがうかがえる。(翻訳・編集/KT)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携