Record China 2018年6月29日(金) 0時50分
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中国メディアの新京報によると、貴州省福泉市仙橋郷に27日午前11時半ごろ、円柱状の大きな物体が落下して「激烈な爆発」を起こした。当局は、四川省で打ち上げられたロケットの残骸と発表した。
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白昼の出来事だったことで、多くの人が落下の様子を目撃した。動画撮影をした人もいる。円柱状の物体かかなり大きく見え、やや回転しながら落下した。落下地点は農耕地で手前の建物にさえぎられて見えないが、着地したと思われる瞬間からしばらくして、大きな爆発を起こした。
爆発に伴い黄色い煙が大量に発生し、上昇してきのこ雲になった。住民と見られる人々も写っているが、やや離れた場所にいてパニック状態にはなっていない。人々は落下場所から遠ざかろうとするが、複数の人が手で鼻を押さえているので、異臭が発生していた可能性がある。
福泉市政府は同事態について、四川省にある西昌衛星発射場で打ち上げた長征2号Cロケットの残骸が落下したと発表した。事前に住民の退避を実施しており、死傷者はなかったとした。
中国に限らず人工衛星打ち上げの際には、一部の例外を除き東の空に向けてロケットを打ち上げる。地球の自転を利用して速度を稼ぐためだ。中国の衛星打ち上げ場所は2014年に新たに完成した海南省の文昌衛星発射場を除き、国土西部の内陸部にある。そのため、衛星を打ち上げると自国の陸地部にロケットの残骸が落下する。
落下場所は計算可能であるため、衛星打ち上げのタイミングに合わせて地元当局は住人を建物内などに退避させる。残骸落下で建物などに被害が出た場合には、当局が補償することになっている。
ただし、中国の衛星打ち上げ用ロケットの大部分は、推進剤として猛毒の四酸化二窒素と非対称ジメチルヒドラジンを用いる。そのため推進剤が残ったまま落下した場合、地上の人に健康被害を与える可能性は否定できない。(翻訳・編集/如月隼人)
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