高いがサービス良い民間医療機関が中産階級に人気、20年に市場規模6億人に―中国

Record China    2012年6月12日(火) 7時20分

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7日、中産階級の増加が続く中国で、民間医療サービスに対するニーズが急増している。高価な治療費にもかかわらず、より良い医療サービスを求める市民が多く、20年には市場規模が6億人に達すると予想されている。写真は湖南省長沙市の高級病院。

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2012年6月7日、シンガポールのチャンネル・ニュース・アジアによると、中産階級の増加が続く中国で、民間医療サービスに対するニーズが急増している。高価な治療費にもかかわらず、より良い医療サービスを求める市民が多く、20年には市場規模が6億人に達すると予想されている。9日付で環球時報が伝えた。

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北京に住む32歳の任(レン)さんは最近、民間の眼科医院でレーシック手術を受けた。任さんは「この病院では、1人の患者として尊重を受ける権利を感じた。公立病院ならば、患者が殺到している上に、医者の言うことをすべて聞かなければならない」と話した。治療費は一般の病院の5倍と高価だが、多くの患者が治療に訪れているという。

より優れた医療サービスに対する中国の中産階級のニーズの急増は、海外からの投資家の注目を集めている。シンガポールの医療グループの責任者は「中国では近視の患者が多いため、眼科は特に人気だ」と語る。

中国の医療サービス市場は大きいものの、民間医療サービスの規模は依然として小さい。中国衛生部のデータによると、昨年の外来患者は延べ22億人に達したが、そのうち民間医療機関を選択した患者はわずか10%に過ぎなかった。業界関係者は「民間医療分野に進出しているのは小規模な企業が主体で、その進出分野は産科や眼科、歯科など効果が比較的早く見られる専業分野が多く、中産階級のニーズをまだ十分満たしていない」と指摘した。

一方、民間医療機関が中国で業務を拡大するための大きな問題の1つに、熟練した医療従事者の不足が挙げられる。医師と看護師が不足しており、特にハイエンドの医療従事者が少ないという。

また、海外からの投資家にとって、市場に対する明確な政策が欠けていることも参入の大きな障害になっている。中国政府は一部の参入制限を取り消しており、海外の投資家単独での民間医療機関の設立・運用が認められたとの報道もあるが、実際にはこの規程は香港、マカオ、台湾からの投資家にのみ適用されており、その他の地域からの投資家は依然として上限の出資割合70%の制限を受けている。

しかし、中国政府は15年に民間医療機関が医療サービスの20%を担うことを目標に掲げているため、800億ドル(約6兆3500億円)を投じる今年の医療改革の後に政策の変化が起きるとみられている。(翻訳・編集/HA)

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