「外国人なら誰でも成功できる」は非現実的!就業機会が減少―中国

Record China    2012年6月12日(火) 16時24分

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9日、外国人なら誰でも中国で成功できるという状況は過去のものとなり、就業機会が減っている。写真は上海のバンドに屋台を出す英国人女性。

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2012年6月9日、環球時報によると、米経済誌ビジネスウィークは7日、外国人なら誰でも中国で成功できるという見方は非現実的であり、中国における外国人の就業機会も不足しつつあると報じた。

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数十年に及ぶ経済成長が、中国では成功しやすいとのイメージを外国人に抱かせてきた。米国人の多くは自分たちの船にはすでに穴が開いて水が入ってきているが、中国船は高速で前進を続けていると考えている。

中国留学がブームになり、若い世代は富を求めて続々と中国へ赴く。しかし、成功できるのはほんの一握りだけだ。コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーのパートナー、Michael Thorneman氏は「中国がチャンスに満ちた国で外国人なら誰でも成功できるという見方は現実的でない」と話す。

大学を卒業したばかりの外国人が、英語の教師になるつもりがなければ、自身の能力を向上させながら高給を得られる仕事は中国では多くない。金融関係やコンサルティング会社など、高待遇の業界で外国人が良い仕事を見つけることはますます難しくなっている。

仮に2人の求職者のうち、1人は流暢な中国語が話せる外国人、もう1人は良好な教育を受けた英語が話せる中国人だった場合、中国企業の多くは後者を選択する。現在中国ではハーバード大学やウォートン・スクールの卒業生も多く、しかも給料は外国人に比べてはるかに安く済む。

多国籍企業は依然として外国人を必要としているが、必要な人材は中級・高級管理職である。しかも、現地化が急速に進んでおり、外国人へのニーズは減る傾向にある。外国人の中国企業への就業はさらに厳しい。待遇面だけでなく、大量の酒を酌み交わす習慣など、中国式のビジネスマナーが外国人を大きく悩ませることになる。

たとえ非凡な技術を持ち、流暢な中国語を操れるとしても、外国人が中国で成功を勝ち取ることは徐々に厳しさを増してきている。(翻訳・編集/HA)

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