Record China 2012年6月12日(火) 19時56分
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11日、中国在住の日本人コラムニスト・加藤嘉一氏が「南京大虐殺の真相については不明」と発言し、物議を醸している問題を受け、中国のコラムニストが「加藤氏の事件は中国人の弱さを映し出している」と論じたブログ記事を発表した。写真は南京大虐殺記念館。
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2012年6月11日、中国在住の日本人コラムニスト・加藤嘉一氏が「南京大虐殺の真相については不明」と発言し、物議を醸している問題を受け、中国のコラムニスト、連清川(リエン・チンチュアン)氏が「加藤氏の事件は中国人の弱さを映し出している」と論じた記事をブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。
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「南京大虐殺」絡みの問題に敏感に反応しない中国人はほとんどいないだろう。否定などもってのほか、ほんの少しでも疑問視するような発言をしただけで「売国奴」扱いだ。これが日本人の発言なら、「侵略者の末裔」と袋叩きに遭うことは間違いない。
加藤氏はこのタブーを犯してしまった。5月20日、南京で行われた著書の発売サイン会で日中の歴史問題に関する質問に回答した際、わざわざ「南京で起きたこと」に触れ、「(真相は)不明」と発言、大きな反発を招いた。騒動を鎮めようと、後日、ブログに「南京大虐殺を否定していない」との声明を発表したが、効果のほどは期待できそうもない。
日本やその侵略戦争に極度に敏感な社会で生活する日本人が、しかもその解釈をめぐり双方が度々火花を散らす中、あのようなことを言ってのけた。加藤氏が「ビッグマウス」であることは筆者も否定しない。だが、加藤氏は若く経験が浅いだけだと筆者は考える。
断っておくが、筆者が加藤氏を「ビッグマウス」と批判するのは、筆者が中国人だからだ。「南京で起きたこと」は我々にとってタブーであり、心の傷である。だが、一方で今回の件は我々民族の弱さと国際社会との対話能力の低さを露呈しているともいえるだろう。
加藤氏の文章を読むたび、あまり中国のことが分かっていないと感じるし、若いから考えなしに発言してしまうところがあるのも否めない。だが、燕京大学の学長だったジョン・スチュワート氏のように50年も中国で暮らせば、あのような軽はずみな発言はしなくなるはずだ。それは、彼が日本人だからではない、若さゆえの過ちだといえる。
加藤氏が中国を愛していることは誰の目にも明らかだ。しかも、自分の考えをきちんと言えるという素晴らしい品格も備えている。それなのに我々は彼がほんの少し軽はずみな発言をしただけで、鬼の首を取ったように攻撃している。中国人の品格はこの程度なのだろうか?いや、我々の民族はもっと大きな度量と懐を持ち合わせているはずだ。筆者はそう信じている。(翻訳・編集/NN)
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