13年秋運行の九州一周豪華寝台特急、ターゲットは中国人客―中国メディア

Record China    2012年6月16日(土) 7時29分

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14日、中国人にとって「豪華寝台特急での旅」といえば、はるか彼方のヨーロッパ大陸巡りを思い浮かべる。しかしこの発想が転換される日は近い。写真は鹿児島。

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2012年6月14日、人民網日本語版によると、中国人にとって「豪華寝台特急での旅」といえば、はるか彼方のヨーロッパ大陸巡りを思い浮かべる。しかしこの発想が転換される日は近い。東方網が13日付で報じた。

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JR九州はこのほど、九州を一周する豪華寝台特急「七つ星」の運行を2013年10月に開始すると発表した。「七つ星」は日本で初めての観光専用寝台特急。JR九州の唐池恒二社長は「観光列車をメインとした全く新しい旅行形態は国内初の試みです。九州は自然景観、温泉、名物料理などさまざまな素晴らしい観光資源を備えています。観光客の皆さんが『七つ星』に乗って『日本情緒に溢れた旅』を堪能し、九州をあまねく体験し、九州を深く知って下さるよう希望します」とコメントした。

「七つ星」のデザインは著名デザイナー水戸岡鋭治氏が担当した。水戸氏が手がけるデザインは、建築物、列車、画報、製品など幅広い分野に及ぶ。JR九州の列車や駅のデザインも過去に多数手がけ、鉄道関連では世界随一の国際デザイン関連コンペティション「ブルネル賞」を何度も獲得した。細部にこだわり、人間性に溢れ、自然と見事に融合した氏のデザインに、見る人は誰しも深く感動する。経済の急成長に伴い、現代人の生活のリズムが加速し続け、人々は忙しい仕事や終わりのない家事に追われる毎日を過ごしている。日々の緊張の糸が極限まで張りつめられたとき、大きく深呼吸をして、ペースを緩めなければならない。

ユーレイルパスを手に、バックパックを背負い、欧州諸国を巡る列車の旅は、いつの時代にも観光客にとってあこがれだ。しかし、個人ビザを取得するための煩雑な手続きや数十日の休暇を取らなければならないことを考えた途端、甘い夢は大きく膨らむ前にしぼんでしまう。実は、列車の旅の心地よさや便利さを味わうのに、わざわざ苦心してヨーロッパまで出かける必要はないのだ。上海からわずか1時間半の空の旅で到着する隣国日本の九州に行けば、1枚の鉄道切符で九州一周の旅が実現する。

中国人個人観光客向け訪日マルチビザの規制緩和に伴い、日本への個人旅行というのも、中国人にとってひとつの選択肢となった。その上、日本の鉄道が誇るハイレベルな運営管理技術やサービスの品質は絶対的に信用に足る。JR九州では現在、特色豊かな9本の特急が運行されており、お得な周遊きっぷも発売されている。これらに加え、来年10月に運行がスタートする豪華寝台特急「七つ星」は、英国の豪華寝台列車「ロイヤルスコッツマン」、南アフリカの豪華列車「ロボスレイル(ROVOS RAIL)」、スイスの氷河特急など、世界トップクラスの豪華列車に決して引けを取らない。

「七つ星」は、九州7県(長崎県、佐賀県、福岡県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県)を意味すると同時に、九州の7つの観光資源(自然景観、美食、温泉、歴史文化、パワースポット、人情、列車)を象徴している。知名度は東京や京都には及ばないものの、九州の数多くの観光スポットは一度は訪れる価値があるユートピアだ。「七つ星」は7両編成で、各車両に女性アテンダントを配備、「七つ星級」サービスを乗客に提供する。中国人観光客への便宜を図るため、中国語を話すアテンダントを現在募集中という。(編集/TF)

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