Record China 2012年6月17日(日) 8時37分
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13日、米紙はこのほど、「中国が腐敗する論理矛盾」と題する記事を掲載し、中国が腐敗問題を未解決のまま高度成長を達成した背景を分析した。写真は上海の高層ビルと取り壊された民家。
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2012年6月13日、環球時報によると、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は11日、「中国が腐敗する論理矛盾」と題する記事を掲載し、中国が腐敗問題を未解決のまま高度成長を達成した背景を分析した。
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アンドリュー・ワイドマンは著書「二重の論理矛盾」で、中国が略奪と腐敗を繰り広げつつ、急速な経済成長を達成した秘密を分析した。その解説は複雑だが、最終的な説得力は持たなかった。
同書はまず、1980年代は腐敗の度合いが低く、問題が深刻化する前に経済が上昇気流に乗ったことを指摘。さらに、現在の腐敗は90年代初めより深刻で、原因は土地使用権や国有企業・資産の私有化による富の蓄積だと説明。いわば価値の流動化がもたらす富だが、経済成長を妨げるものではなく、対照的に企業搾取による資本の消耗は成長を妨げると分析した。しかし、数字的な根拠に乏しいのが惜しい点だ。
ワイドマンは、現在の中国の腐敗は深刻だが、制御不能にはなっていないとしている。しかし、彼は腐敗が成長にもたらす質的なマイナス効果を軽視している。中国では腐敗による食の安全問題、所得格差の拡大、環境破壊、社会サービスの低下、個人権益の侵害などが起きている。さらに、中国経済の急成長は国家主導で進められてきた。巨額の投資からすくい上げられるリベートは、実質的に国有銀行が代価を支払うことになる。また、中国輸出企業の多くを占める外資系企業も、官僚による富の搾取を無視はできないだろう。(翻訳・編集/AA)
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