頻発する食品安全問題、海外大手食品企業の中国市場参入を促進―中国

Record China    2012年6月21日(木) 6時4分

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18日、中国で頻発する食品の安全問題が、外国企業の中国食品市場への参入を促進している。写真は内蒙古伊利実業の粉ミルク。

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2012年6月18日、米華字サイト・多維新聞によると、中国で頻発する食品の安全問題が、外国企業の中国食品市場への参入を促進している。

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12日、中国の乳製品大手・内蒙古伊利実業集団(伊利)の販売する粉ミルクの一部に異常な水準の水銀が含まれていたことが判明。同社は13日から自主回収を開始した。関連の調査データによると、中国で食品に関する安全問題が頻発している影響で、中国人消費者の海外優良食品ブランドに対するニーズは今後10ポイント上昇するという。

こうした状況の中、欧州最大の乳製品メーカー、アーラ・フーズは15日、中国の乳業大手・蒙牛乳業に22億香港ドル(約224億円)を出資し、同社の株式5.9%を取得すると発表。アーラ・フーズは蒙牛乳業にとって、中国の食品最大手・中糧集団に次ぐ2番目の大株主となる。

中国の乳製品企業の信用は2008年に発生した有害物質メラミンの粉ミルクへの混入事件によって大きく失墜した。蒙牛乳業もその影響で赤字に転落し、中糧集団などによる資本を受け入れて経営の立て直しを図ってきた。しかし、蒙牛乳業は11年にも牛乳の食中毒事件や基準値を超える発がん性物質の混入した液体乳製品製造事件を起こし、根本的な問題解決ができない状態が続いてきた。

今回の蒙牛乳業の外資導入は、アーラ・フーズの先進的な品質管理システムを導入することにより、消費者の信頼を獲得する狙いがあるとみられている。(翻訳・編集/HA)

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