Record China 2012年6月22日(金) 7時55分
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21日、中国・河南省で女子大生の遺体がメッタ刺しの状態で発見された事件について、警察当局が早々に自殺と断定し、世論の反感を買っている。資料写真。
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2012年6月21日、中国・河南省で女子大生の遺体がメッタ刺しの状態で発見された事件について、警察当局が早々に自殺と断定し、世論の反感を買っている。華声オンラインの報道。
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今月10日午前7時。河南師範大学のある女子大生が遺体となって発見された。発見場所は同学内の教職員宿舎。遺体には多数の刺し傷があり、脚に5カ所、首に8カ所の合計13カ所。致命傷となったのどの傷はかなり深かった。
数日後、地元警察は彼女の死因について自殺と断定。自殺に至った理由については「試験のプレッシャーで精神的に問題を来していた」というものだった。これに対し、遺族は直ちに反論。「生前、あんなに明るい性格だったのに自殺は考えにくい」「死の前日に実家に電話をかけてきたが、何も変わった様子はなかった」と警察の発表に疑念を抱いている。
世論もただちに反応した。インターネット上では、彼女の死因に疑問を投げかけるコメントが飛び交っている。「自分の身体を13回も刺すことなど、誰ができようか?」「朝の7時に、人目につく場所で自殺?誰も声を聞いていないなんておかしい」「学生幹部で、奨学金も受け取っていた成績優秀な彼女に、死ぬほどつらい試験のプレッシャーがあったのか?」など、もっともな意見が交わされている。
仮に真の死因が隠ぺいされていた場合、考えられる理由は2つある。学内の治安を守れなかった警察の信用失墜を恐れたか、あるいは、学校側が評判やイメージの低下を懸念したか。事件が他殺ではなく自殺であるならば、自殺の経緯はすべて亡くなった女子学生の個人的なものとして処理できる。
無論、他殺であるとしても疑問の残る点はある。早朝の宿舎内で、誰にも目撃されずに犯行に至ることは極めてむずかしいだろう。いずれにしても、問題は1点。自殺であろうが他殺であろうが、警察はその発言に責任を持ち、信頼を保つ努力をすべきということだ。詳細な捜査も経ずに「試験の重圧を苦にした自殺」と断定してしまっては、疑問の声が挙がるのは当然のこと。この事件は、社会がいかに警察を信用していないかということを如実に表している。(翻訳・編集/愛玉)
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