神舟9号も打ち上げた沙漠の中の発射センター、実は見学も可能だった―香港紙

Record China    2012年6月23日(土) 16時36分

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20日、香港紙は「沙漠の中の宇宙センターはそれほど隠された存在ではない」と題した記事で、中国の大型ロケット発射場である酒泉衛星発射センター(別名:東風航天城)の詳細を紹介した。写真は東風航天城。

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2012年6月20日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「沙漠の中の宇宙センターはそれほど隠された存在ではない」と題した記事で、中国の大型ロケット発射場である酒泉衛星発射センター(別名:東風航天城)の詳細を紹介した。21日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。

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道路端の草むらに毛沢東時代のスローガンが書かれたミサイルがズラリと並んでいなければ、観光客はこのゴビ砂漠の小さな村が中国の弾道ミサイルと宇宙飛行計画誕生の地で、いまだに最も活躍している発射センターであるとは思わないだろう。何の変哲もない建物ばかりで、中国の地方都市で最近はやっている豪華な庁舎と比べると、ひどく見劣りする。

ロケットの打ち上げ回数が増えるに従い、この「東風航天城」の透明度も増してきた。中国本土の人は生活エリアや指揮センター、発射台などを1人400元(約5050円)、食事付きで見学できる。だが、外国人は滅多に入れないようだ。旅行会社に申し込んでも断られる。

中国本土の人の多くが「東風」は甘粛省酒泉市にあると思っているようだが、正しくは内モンゴル自治区アラシャン盟のエジン旗だ。酒泉から「東風」までは車で約4時間。ひっきりなしに軍の車が出入りしているのを見ると、ここが厳重に警備された軍の施設であることを思い知らされる。

面積は約2800平方キロメートル。その大半は居住に適さない砂漠だ。人民解放軍が進駐したのは1950年代末。ここは中国で最初の弾道ミサイルが誕生し、中国初の衛星が打ち上げられた場所で、現在の主な任務は有人宇宙船の打ち上げとなっている。

近年は生活レベルも格段に向上。浄水場も完備され、野菜や牛乳も日常的に口にできるようになった。「ここでは農薬もメラミンも心配ないですよ」と付近の住民は語る。

村で最も大きな建物は観光客用のホテルだが、打ち上げ期間中は政府高官が利用する。広大な墓地には500人の烈士の墓。科学者やエンジニア、打ち上げ事故の犠牲者の魂が眠っているという。(翻訳・編集/NN)

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