<香港返還15周年>「醜いイナゴ」VS「犬畜生」、中国本土との確執は深刻化―SP華字紙

Record China    2012年6月26日(火) 21時53分

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25日、香港が中国に返還されてから間もなく15周年を迎えるが、両者の間の確執はますます深刻化している。写真は11年12月、広東省深セン市の羅湖税関から香港に入るため、長蛇の列を作る中国本土の旅行者ら。

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2012年6月25日、香港が中国に返還されてから間もなく15周年。だが、今年に入り、互いに「醜いイナゴ」「犬畜生」とののしり合うなど、両者の間の確執はますます深刻化している。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

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きっかけは今年1月に香港の地下鉄車内で発生した事件。中国本土からの女性観光客と地元乗客の間で、女性客が連れていた子どもが車内でお菓子を食べたことをめぐり、激しい口論が発生。その模様が動画投稿サイトで公開されたことで、騒ぎは一気に拡大した。

この少し前に起きた、香港の高級ブランド店前で記念撮影していた香港人が「中国本土客と外国人以外はダメ」と断られた事件が伏線となった形。経済力をつけ、意気揚々と押し寄せてくる本土人に対する嫉妬にも似た複雑な感情に加え、そのマナーの悪さにも我慢の限界がきたようだ。

地下鉄ホームで子どもにおしっこさせる、子どもを生みにやって来て病院のベッドを占拠し、粉ミルクを買い占める、高額の不動産を買い漁り、価格上昇を引き起こす―などの迷惑行為は数知れず。香港人は相当なストレスをため込んでいたらしい。

これを機に、双方は激しい舌戦を展開した。中国の大学教授が「香港人は犬畜生」とののしれば、香港の民衆も「中国人は醜いイナゴ」と容赦ない。香港側は迷惑行為への対抗策として、中国本土からの越境出産を企む妊婦の受け入れを制限したり、香港人以外の不動産購入禁止を検討したりと溝は深まるばかりとなっている。

中国の全国人民代表大会香港区代表で、2008年まで4年間、香港立法会議長を務めたリタ・ファン(范徐麗泰)氏が香港人と本土人の本質的な違いをこう表現している。「スープを煮込んでいる時、表面を油が覆うので中でどれほどグツグツしているのか分からない。だが、ふきこぼれそうになったら、香港人は火を弱くするが、本土人はとりあえず油を足す」。

つまり、社会の安定を図るなら、香港人は問題点を根本から解決しようとするが、本土人はその場しのぎで抑えるだけというもの。ファン氏は「本土が長く安定を維持したいなら、汚職や職権濫用、人権を尊重しないといった姿勢を改めるべき。香港人は法治を尊重し、自由を愛している。この長所は今後も続いていくだろう」と話している。(翻訳・編集/NN)

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