せっかくの世界遺産がゴミの山!四姑娘山の“長女”は「世界一汚いベースキャンプ」―四川省

Record China    2012年6月27日(水) 22時19分

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24日、四川省の四姑娘山の大峰(大姑娘山、5025m)は登山愛好者に人気の山。そのキャンプ地周辺は登山者が残した大量のゴミで汚染され、素晴らしい自然が台なしに。

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2012年6月24日、四川省アバ・チベット族チャン族自治州のヒマラヤ東端に位置する世界遺産、四姑娘山(スーグーニャンシャン)の4つの峰の“長女”とされる「大峰」(大姑娘山、5025m)で、登山者が放置していくゴミによる環境汚染が広がっている。華西都市報(電子版)が伝えた。

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四姑娘山は4つの峰の総称で、“長女”の大姑娘山(5025m)、“次女”の二姑娘山(5276m)、“三女”の三姑娘山(5664m)、主峰で“四女”の四姑娘山(6250m)が仲良く連なっている。自然景観の美しさから、2006年にはユネスコの世界自然遺産に登録された。

16日午後、四川省登山協会職員に同紙記者が同行し、海抜4300m地点にある大峰のベースキャンプを調査。すると、大量のゴミが散乱し、渓流にはビニール袋やペットボトルが浮いていた。修理されたばかりのロッジはヤクが自由に出入りする場所に。中に入ると床はヤクの糞であふれ、酸素ボンベが転がっている。簡易ベッドの上には食べ残しのカップ麺や飲み物の入った缶、さらには排泄物まで。

四川省登山協会によると「大峰キャンプ周辺が巨大なゴミ捨て場と化している」との登山者からの報告が数多く寄せられているという。このため同協会は20日に対策会議を開き、大峰キャンプ地の環境が劣悪で「世界で最も汚れたキャンプ地だと言える」と認め、ゴミ処理のために専門の職員を派遣すると決定した。

大峰がこのような状況に陥った理由について専門家は、管理体制の不備と法的規制の欠如、登山者の環境保護意識の低さを指摘。米国のマッキンリー山のように、登山者に対して荷物の中身と重さを入山前に書類に記入することを義務付け、下山後に管理側が山に捨ててきたものはないか調べるといった厳格な規定を設けることが必要だと説いている。(翻訳・編集/本郷)

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