パクリ業者と手を組む!大人気ゲーム「アングリーバード」の斬新な中国進出戦略―中国

Record China    2012年6月28日(木) 11時43分

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26日、世界中で大ヒットを飛ばしているモバイルゲーム「アングリーバード」。パクリ業者と手を組んでしまうという斬新な中国進出戦略に注目が集まっている。写真は3月、北京で開催されたアイデアギフト・工芸品の国際展示会。

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2012年6月26日、世界中で大ヒットを飛ばしているモバイルゲーム「アングリーバード」が中国でも大人気だ。だが、さすがはパクリ大国。さまざまな模倣品が市場をにぎわせているが、開発元のロビオ・エンターテイメント(フィンランド)はパクリ業者に対して法的措置を取らず、反対に手を組むという斬新な戦略を講じ、注目を集めている。新浪科技が伝えた。

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同社のピーター・ヴェスターバッカCMO(最高マーケティング責任者)は今春、中国を訪問し、「アングリーバード」の偽物グッズが大量に市場に出回っているのをその目で確認した。ところが、その反応は意外にも「とても喜ばしい」というものだった。

同CMOは「我々にとって有利だと思った。あれほどたくさんの関連商品を見れば、市場のニーズがどれほど高いかよく分かる」とパクリ商品に対し、寛大な姿勢を示す。

パクリ商品が発覚すると嫌悪感をあらわにし、法的措置を取るのが一般的だが、同社が選んだのは「ミックス戦略」。つまり、一部の悪質なパクリ業者には法律で対抗するが、そうでない業者とはいっそのこと手を組んでしまおうというもの。時には業者側に意見を求めることもあるという。

パクリ業者を訴えて法廷で勝ったとしても、業者が実際にパクリ商品を市場から引き揚げなければ何の意味もない。同社の戦略はいわば苦肉の策ともいえる。香港の大手法律事務所、メイヤー・ブラウンJSMのケニー・ウォン氏も「明らかに従来型ではない」との見方を示す。

「アングリーバード」は2009年のリリース後、累計のダウンロード数は10億回を超えるが、うち1億4000万回を中国が占める。同社にとって中国は米国に次ぐ世界第2の市場となっている。

同社は7月に中国各地で体験型テーマパークや公式ショップをオープンさせる予定。中国エリアを統括する陳博一(チェン・ボーイー)社長はパクリ業者との今後について、「基本的に手を組む方向でいきたい」と話す。ヴェスターバッカCMOは今春の訪中の際、「アングリーバード」の風船を売っていたパクリ業者に正規のライセンスを与えている。(翻訳・編集/NN)

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