Record China 2012年6月29日(金) 20時49分
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27日、中国・陝西省西安市在住のある男性が、亡くなった婚約者の生前の夢を叶えるために、彼女の遺影を持って自転車で中国最南端の海南島へ旅したというニュースが話題になっている。写真は海南島。
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2012年6月27日、中国・陝西省西安市在住のある男性が、亡くなった婚約者の生前の夢を叶えるために、彼女の遺影を持って自転車で中国最南端の海南島へ旅したというニュースが話題になっている。華商報の報道。
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西安市郊外の閻良区で自営業を営む魯(ルー)さんは、昨年末に婚約者の女性を失った。2人は西安市内の大学に在学中の2008年に出会い、交際をスタート。その後、先に卒業した魯さんは仕事のために閻良区へ引っ越したため、2人は遠距離恋愛となった。1日3回以上は電話で連絡をとりあっていたが、多忙のあまり、魯さんは時に電話を忘れることもあった。そのたびにケンカになったが、毎回、魯さんが先に謝ることで事なきを得ていた。
そんな2人の最後のケンカは昨年のクリスマス。ケンカの原因は、やはり電話のことだった。なぜかこの時、魯さんは初めて彼女に謝ることをせずに通話を終えた。そして、出張先の内モンゴルへと急いだのだが、その移動中に彼女の訃報を知った。彼女は25日の夜、服毒自殺を図ってこの世を去った。
魯さんはこのことで、ずっと苦しんできた。そして、彼女を失った悲しみや後悔と決別するためにも、彼女の生前の望みを叶えてあげようと考えた。今年5月に結婚する予定になっていた2人は、新婚旅行に海南島を訪れる約束をしていた。そして、魯さんは彼女の遺影を背負い、遠く陝西省から海南島まで1カ月の自転車の旅に出発した。今月20日、中国最南端の海南島で“世界の果て”と呼ばれる「天涯海角」に到着した彼は、彼女の遺影を取り出し、「この波の音が聞こえるかい?」と呼びかけた。
彼の物語がインターネット上で報じられると、恋人とケンカ中だというある男性からこんなコメントが寄せられたという。「この話を読んで、すぐに彼女のもとへ駆けつけ、仲直りしました。とても感謝しています」―このメッセージに対し、魯さんは「あらゆる人たちが近しい人たちを大切にするように、切に望みます。僕のような悲劇を繰り返さないためにも」と語った。(翻訳・編集/愛玉)
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