「故宮を取り壊し党中央ビルと主席官邸建設を」!60年代にあった、過激な都市計画―中国メディア

Record China    2012年7月2日(月) 17時38分

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6月29日、北京市都市計画設計研究院の前副院長が書いた「古都北京50年変遷録」によると、1960年代に故宮を取り壊して党中央ビルや主席官邸を建設する計画が存在したという。写真は故宮。

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2012年6月29日、世界遺産となっている北京市の故宮を取り壊し、中国共産党と主席のための建物を建設する計画が1960年代に存在していたことが明らかになった。快楽老人報が伝えた。

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北京市都市計画設計研究院の前副院長・董光器(ドン・グアンチー)氏の著作「古都北京50年変遷録」に収められている1963年の「北京都市構造方案図」によると、天安門や端門、紫禁城の建物を取り壊し、中国共産党中央ビルディングや主席官邸を建設する計画だったという。

「故宮は封建時代の遺物」という見方が主流だった1950年代から、故宮の改造計画案はたびたび浮上していた。1958年9月の「北京市総体計画説明(草案)」では、故宮とその周辺の清朝関連施設を取り壊し、祝日などに市民100万人が集える巨大な緑地公園を建設する計画だったが、「大躍進運動」でとん挫。1963年の計画は1966年に始まった文化大革命により白紙に戻ったが、封建時代の象徴である故宮への風当たりは強く、再び紫禁城内の建物の破壊や労働者像の建設、巨大スローガンの設置など数々の提案が出された。

こうした社会全体の風潮から故宮に対する市民の破壊や略奪が横行。当時の周恩来首相は1967年5月26日、北京警備管区の一個大隊を故宮に派遣。軍事行動をもって貴重な文物の保護にあたったため、故宮は今日までその美しい姿をとどめることができたのである。(翻訳・編集/本郷)

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