山にそびえ立つ天空の学校、厳しい環境に負けないけなげな子供たち―河北省十堰市

Record China    2012年7月6日(金) 11時1分

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4日、チャイナフォトプレスは、中国・湖北省十堰市ウン西県(ウン=員におおざと)夾河村にある金鑾山という四方を崖に囲まれ、険しい環境の中に建てられた中学校について報道した。

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2012年7月4日、チャイナフォトプレスは、中国・湖北省十堰市ウン西県(ウン=員におおざと)夾河村にある金鑾山中学校について報道した。

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金鑾山中学校は、金鑾山というかつて道教の寺院があった山に建てられており、四方が断崖絶壁で、頂上までの道のりは険しく公道にも面していない。そのため生徒たちは学校を行き来する場合、片道20分もかかるという。

元々この学校は1982年の改革開放初期に建てられたもので、当時教育の発展が急がれていたが、校舎が不足していたため使われなくなっていた金鑾山にある道教の寺院を学校として利用した。その後2棟の校舎を建て現在に至るまで使用されている。

校舎はすでにボロボロだが、2005年から学校の移転を進めていたために建物の修繕にまで手が回らず、結局学校の移転も資金繰りがうまくゆかず実現できなかった。それでもその後も移転を諦めず、ようやくこの秋に新校舎へ移転が決まった。

現在の金鑾山中学校は4000平米の敷地に9クラスあり、教師と生徒が学校で寝食を共にしている。生徒たちの宿舎は20平米の部屋に2段ベッドが置かれ、30人が1つの部屋で生活している。また、これよりも大きい部屋では65人が暮らしていた。それでも彼らの布団はきれいにたたまれ、生活用品は整理整頓されている。相部屋なのは生徒だけでなく、教師も数人で1つの部屋に寝泊まりしている。

厳しいのは居住環境だけでなく、金鑾山中学校は険しい山の上にあるために、生徒と教師の日用品や食糧などは生徒と教師が山の麓まで下山し、人力で上まで運ぶ。このような作業は週に1度あり、野菜が傷みやすい夏の時期は週に2度食料や日用品を運ぶ。

その甲斐あってか金鑾山中学校の生徒は身体能力が高く、毎年高校受験の体育の科目ではいつも同校の生徒が成績の上位を占める。さらに、身体能力のみならず、同校の生徒は勉強の成績も優秀で、高校受験では多くの生徒が毎年湖北省の重点高校への進学を果たしている。また、進学率でも県内で2番目に高い数字を長年維持している。

この秋に移転する新校舎はすでに完成しており、収容能力が20クラス1500人と格段に上がった。また、旧校舎のある金鑾山は今後観光地として開発し、道教や山水などの文化を特色とした場所に生まれ変わるという。(翻訳・編集/内山)

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