2012年7月4日、チャイナフォトプレスは、中国・河北省張家口市宣化県王家湾村南部の小さな村に住む老夫婦について伝えた。

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この村はかつて97人ほどが住んでいたが、水不足や交通の便が悪いために、今では71歳の夫と60歳の妻の老夫婦のみとなった。この村から10kmほど離れたところに川があるが、すでに干し上がってしまい、老夫婦にとって水の確保は大きな問題となっている。

山まで水くみに出かけた際に危うく山から転落しそうになったり、転んでけがしたりと水を確保するのにも一苦労だという。そのため、老夫婦の家にある水は異臭を放っても捨てられることなく、洗濯物を洗うのに残されている。

人がいなくなり、生活環境が厳しくても老夫婦はこの村を離れることを考えていないという。この村に残れば政府から生活保護が支給されるが、子供のもとに行くと生活保護がなくなり、子供に負担をかけることになる。それに何より先祖代々生を受け育ってきた村を離れることはできないと語っていた。

しかしこの村の水源は減る一方で、いずれは農作業ができなくなる。村に残るか子供のもとに行くか老夫婦にとっては難しい選択である。だが、その選択を迫られない限り、老夫婦はこのまま2人だけの村で共に歩み続けていくことだろう。（翻訳・編集/内山）