泥棒が盗んだ桃は国家プロジェクトで開発した新種だった!13年の研究成果が水の泡に―河南省

Record China    2012年7月6日(金) 7時16分

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2日、中国河南省鄭州市にある中国農業科学院の果樹研究所で、最先端の科学技術を駆使して開発した新種の桃が泥棒に盗まれ、長年の努力が水の泡になるという事件が起きた。資料写真。

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2012年7月2日、中国河南省鄭州市にある中国農業科学院の果樹研究所で、最先端の科学技術を駆使して開発した新種の桃が泥棒に盗まれ、長年の努力が水の泡になるという事件が起きた。4日付で英BBC中国語版ウェブサイトが伝えた。

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美味しそうな桃の香りにつられて盗みに入った先は、国家プロジェクトで新種を開発する中国農業部(省)直属の果樹研究所だった。盗まれた桃の種類は約20種類。その中には巨額の資金を投じ、13年もの月日をかけてやっと開発にこぎつけた「中油桃13号」という新種も含まれていた。

これだけの桃を開発するのに費やされた研究費は200万〜300万元(約2510万円〜約3765万円)。多くの研究者の汗と涙の結晶だった。盗みに入ったのは男3人。近くの村の住民らしいが、まだ1人しか捕まっていない。事情聴取に対し、「そんなに貴重な桃とは知らなかった」と顔面蒼白で答えたという。

警察はこの事件を単なる窃盗事件として処理してよいものか、現在検討中。駆け付けた研究者たちは今にも涙を流さんばかりの落胆ぶりだったという。現場は大通り沿いで、少し前に道路の拡張工事をした際に果樹園の壁の一部が取り壊されたため、簡単に出入りできる状態だった。(翻訳・編集/NN)

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