Record China 2018年7月24日(火) 1時0分
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20日、中国広東省深セン市で開かれた書籍産業関連フォーラムで、中南伝媒産業研究院、華泰証券研究所が「閲読産業発展報告(2017)」を発表した。写真は中国の書店。
2018年7月20日、中国広東省深セン市で開かれた書籍産業関連フォーラムで、中南伝媒産業研究院、華泰証券研究所が「閲読産業発展報告(2017)」を発表した。出版人雑誌が伝えた。
同報告書によると、中国の17年の紙書籍市場は安定した成長を実現し、市場規模(定価と出版数を掛け合わせた額)はおよそ1800億元(約2兆9500億円)に上った。うち、最多を占めたのは教育用の1100億元(約1兆8000億円)で、大衆向けは550億元(約9000億円)、学術関連は150億元(約2460億円)だった。
一方、デジタル読書市場は約110億元(約1800億円)の規模となり、内訳は電子書籍が20億元(約300億円)、オンライン小説などの「ネット文学」が90億元(約1500億円)。長年の議論となっている電子書籍と紙書籍の関係をめぐっては、「電子書籍の紙書籍に対する代替作用はそれほど明確になっておらず、逆に紙書籍の売れ行きを押し上げる効果の方が目立っている。ある電子書籍が出版された後、注目度が高まって紙書籍の販売を引っ張るケースは多い」としている。
報告書はこのほか、17年のオーディオブック市場規模が30億元(約500億円)と力強い伸びを示したことや、良質なコンテンツにお金を使う消費者が増えていることなどを指摘しており、報告書作成の中心的役割を果たした中南伝媒産業研究院の任殿順(レン・ディエンシュン)氏は「『名著を1日で理解できる』というような文学の圧縮型有料コンテンツは少しの利用に適しているが、知識の濃さ、伝達効率を重視する有料コンテンツは必ずユーザーに歓迎されるはずだ」とコメントしている。(翻訳・編集/野谷)
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