2018年7月23日、封面新聞は「フランスで白昼堂々、走行中のバスから荷物が盗まれた」ことを紹介する動画を掲載し、被害に遭ったのは中国人観光客ではないかとの指摘が出ていることを伝えた。

動画は14秒ほどの長さで、車体に「FLIX」の文字が入る大型バスの荷物入れから荷物を奪う若者らの姿が捉えられている。記事によると、ユーチューブに投稿されたこの動画は中国版ツイッター・微博（ウェイボー）でも注目を集め、ネットユーザーからは「中国人観光客が乗っていたバスだろうか？」との指摘が出た。

旅行業界関係者によると、動画からはフランスで起きた事件なのか、そして中国人観光客が乗るバスなのか判断できないとのことだが、あるネットユーザーは「パリにこんな山はないから絶対にパリではないし、中国の団体ツアー客のバスでもない。『FLIX』は長距離バスで、団体ツアー客が利用したりはしない」と説明。記事はこうした反応やこの件についてフランスメディアが特に報じていないことなどに言及した上で、「詳細については確認が待たれるが、昨年11月に中国人団体客がパリ近郊の街で催涙ガスを持つ強盗に襲われた事件は現地の治安に不安を抱かせた」と論じた。

記事はまた、「このような犯罪は中国人観光客だけをターゲットとするものではないが、業界関係者からは『中国人観光客の購買力が彼らを狙われやすくさせている』とのコメントが寄せられた」とも伝えている。（翻訳・編集/野谷）