中国とは逆、“アジアの病人”になりつつある日本―日本華字メディア

Record China    2012年7月11日(水) 12時36分

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10日、日本の華字紙は「日本はあとどれくらいで『アジアの病人』になるのか?」と題した記事を掲載した。写真は3月、北京郊外で植樹のボランティア活動に参加する中国の若者たち。

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2012年7月10日、華字紙・日本新華僑報(電子版)は「日本はあとどれくらいで『アジアの病人』になるのか?」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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最近、日本の求人情報サイトが15歳から25歳までの男女2447人を対象に実施した調査で、「将来何をやりたいか?」との質問に、ただ「就職したい」と答えた若者は全体の6割を占めた。「社会人」と答えたのは22.4%で、この2つの回答で全体の8割を超えた。その理由として最も多かったのは「お金を稼ぐため」で、「生活のため」、「社会に貢献するため」と答えたのは14.4%と少数だった。

現在の日本の若者は理想よりも現実重視だ。しかも約4割の若者が前途に不安を抱いている。彼らの多くが責任を負うことを嫌い、他人のために働く意欲のある者は全体の3分の1にも満たない。不安と利己的、責任感の欠如が彼らの特徴だ。

約140年前の日本では、中村正直という青年が英国人のサミュエル・スマイルズの「自助論」を翻訳し、「西国立志編」として出版。そのなかの「天は自ら助くる者を助く」という言葉は当時の日本の若者に大きな感銘を与えた。100年以上たった今、若者たちの心からかつてのような高い志は消えてしまい、代わりによりどころのない喪失感と不安感でいっぱいになっている。

20年前の日本は、活力と野心に満ちたパワーあふれる国家であり、プライドも高かった。しかし経済の長期低迷は日本人から自信を奪い、極度の自我萎縮をもたらした。少子高齢化の加速する一方で、就職状況は悪化。若者が将来に不安を覚えるのは当然のことだ。艱難辛苦に耐え、勇猛果敢に突き進む戦闘能力を失った若者の間には「おたく」や「草食系男子」が増殖している。

かつて中国は日本から「東亜病夫(東アジアの病人、アヘンで痩せ細った中国人への蔑称)と呼ばれていたが、今の中国は「病人」からは程遠い存在になっている。そのかわりに、理想もなく目標もない、「草食系」の日本人のほうがどんどん「病人」に近づいていっているのではないだろうか?(翻訳・編集/本郷)

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