4億人以上が慢性病の患者、塩分・油脂の過剰摂取が元凶―中国

Record China    2012年7月13日(金) 18時11分

拡大

10日、中国では高血圧や糖尿病などの慢性病患者が2億6000万人に上る。原因は食塩と油脂の過剰摂取。中国衛生部は摂取量を具体的に示すなど、予防対策に乗り出した。写真は重慶市の38歳男性。1m85cm、体重180kg。

(1 / 8 枚)

2012年7月10日、京華時報によると、中国衛生部が定例記者会見で中国国内における慢性病予防の活動報告を行った。中国には現在、高血圧や糖尿病などの慢性病患者が2億6000万人おり、慢性病が原因の死亡は全体の85%を占めているという。

その他の写真

慢性病が蔓延する背景には工業化や都市化、急速な高齢化があるとされ、中国にとって重大な公衆衛生問題の1つとなっている。衛生部の統計によれば、慢性病が原因の死亡が85%を占めるほか、治療にかかる費用の負担も高く、慢性病にかかることで経済的に困窮状態に陥るケースも多い。

専門家によれば、慢性病患者の45%が70歳になる前に死亡している。中国は高血圧患者が2億人、肥満患者は1億2000万人、糖尿病患者は9700万人を超えており、一般家庭の80%が食事で塩分と油脂を過剰に摂取している。20年後には40歳以上の年齢層で慢性病患者が2〜3倍に増加すると予測されている。

衛生部は「中国慢性病予防活動計画(2012−2015)」を策定し、食塩の1人あたり1日平均摂取量を9グラム以下、成人の喫煙率を25%以下、成人の肥満率を12%以下、子どもの肥満率を8%以下にするなど、具体的な目標を掲げて慢性病の予防に取り組むとしている。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携