突風が吹き、38年ぶりの記録的「高潮被害」が発生―山東省煙台市

Record China    2007年3月6日(火) 0時54分

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2007年3月4日、突風に襲われ、高潮被害が発生した山東省煙台市。海に面した塀が次々と破壊され、その破片が道路に飛び散った。この地域は、過去何度も深刻な高潮被害に見舞われているが、今回の被害は記録的な大被害となった。

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2007年3月5日の中国国内メディアの報道によると、 4日、突風に襲われた山東省煙台市に、大きな高潮が発生、1969年以来の、実に38年ぶりの記録的な高潮となった。

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この日中国北部の沿岸の平均風力は8-9級(風速17.2〜24.4m/秒)で、突風時は10-11級(24.5〜32.6m/秒)までになり、海面の平均風力は10級(24.5〜28.4m/秒)、突風の最大風力は12級(32.7〜36.9m/秒)に達した。煙台市一帯の各港は危険な情況には至らなかったが、次々と大きな高潮を記録した。国家海洋局北海予報センターの観測によると、通常潮位50cmから70cmの黄海と渤海が、この日は最高潮位610cmに達し、50年ぶりの高潮を記録した。

調べによると、この煙台市沿岸は、歴史上何度も深刻な高潮被害に見舞われている。特に大きかったのは1969年4月23日で、強風によって高潮が発生。莱州湾の最大水位が通常時の3.55m増しになったという。この数値は警戒水位を1.74mも上回るものだった。また、水位3mを記録する状態が8時間以上も続き、市全体がとても危険な状態だったそうだ。この日海水は、陸地40kmまで浸入、歴史上ほとんど例を見ない高潮被害となった。この被害は、1950年以降の渤海沿岸最大の高潮災害として記録に残っている。(編集・饒波貴子)

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