人民網日本語版 2018年7月27日(金) 9時20分
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北半球の広い範囲を「熱のドーム」が覆う現象が続き、多くの国で最高気温が次々塗り替えられている。
北半球の広い範囲を「熱のドーム」が覆う現象が続き、多くの国で最高気温が次々塗り替えられている。日本は今年に入って最も暑い日を迎え、記録を更新した。欧州と北米の各地も同じく熱波が襲来し、カナダと北欧では森林火災が多発。スウェーデンの山火事はいまだに鎮火しておらず、フランスの軍隊が緊急派遣した専門家数十人が現地で救助活動にあたっている。中国新聞網が伝えた。
日本の気象庁は23日、猛暑に関して記者会見を開き、「東日本と西日本は今月9日から長期間、太平洋高気圧に覆われ、猛暑日が続いている。名古屋ではこの2週間の平均最高気温が36.2度に達し、例年を5.5度も上回った。猛暑は8月上旬まで続く見込み」と発表した。
日本の気象観測ステーション21カ所が23日に最高記録を更新し、埼玉県熊谷市は日本最高気温となる41.1度を記録し、東京都青梅市は40.8度に達した。東京都市部の気温は正午に38.3度に達し、今年で最も暑い日になるとともに、2013年以来5年ぶりに38度を超えた。
暑さで熱中症になる人が多く、東京都では数十人が死亡した。東京都の小池百合子知事はこの日、猛暑を「サウナの中にいるよう」と表現し、東京五輪にとって猛暑対策が重要な課題であることを認めた。
韓国でも猛暑が続いており、ソウルは23日の朝の最低気温が29.2度となり過去最高を更新した。慶尚北道の河陽では23日正午の気温が39.9度に達し、今年一番の暑さとなった。
韓国気象庁は済州島を除く全地域に高温警報を出し、猛暑は月末まで続くとの予測を示した。韓国疾病コントロールセンターによると、先週だけで熱中症により7人が死亡したという。
欧州では、英国でも猛暑が続き、イギリス気象庁はイングランド地域の各地にオレンジ色か黄色の高温警報を出し、一部地域では今週35度を記録すると予測した。同庁は、フランスとスペインから流れ込んだ乾いた熱い空気により、英国が猛暑になったと説明し、人々に直射日光を避け、室内をできるだけ涼しく保つようにと呼びかけた。
乾燥した暑い天気により北欧では森林火災が多発し、スウェーデンは50カ所以上で火災が発生し、当局が欧州連合(EU)に支援を求めた。フランス軍から60人の専門家が派遣され、23日以降、順次ストックホルム入りして救助活動にあたっている。ドイツとノルウェーも消防防災ヘリコプターを派遣した。バルト海沿岸のラトビアも火災に見舞われ、800ヘクタールが焼失し、一部の村では住民が避難し、学校が休校になった。
米国西部も熱波の襲来を受け、テキサス州ヒューストンは22日に38度を記録し、今年最高の暑さとなった。当局が臨時の暑さ対策センターを設立し、住民を一時的に避難させている。アリゾナ州とコロラド州の各地は乾燥が長期にわたって、水の供給がストップし、住民から「こんなことは今までなかった」といった声が上がっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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