Record China 2012年7月12日(木) 17時26分
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11日、KLMオランダ航空が導入したバイオ燃料の原料に、中国の「地溝油(下水油)」が採用されていたことが分かった。写真は4月、浙江省台州市で摘発された地溝油の製造拠点。
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2012年7月11日、KLMオランダ航空が導入したバイオ燃料の原料に、中国の「地溝油(下水油)」が採用されていたことが分かった。重慶晨報が伝えた。
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「地溝油(下水油)」とは、下水道の廃油や残飯、牛やブタ、羊の腐敗した皮、肉、内臓などを加工して作られた油のこと。中国ではこれが「食用油」として市場に出回っていることから、大きな社会問題となっている。
ところが、これに目を付けたのがバイオ燃料の原料として大量の使用済み油を探していたKLMオランダ航空。昨年11月、同社や香港の北海集団(CNTグループ)などが出資するバイオ燃料メーカー、SkyNRG社が山東省青島でサンプルとして20tを購入、今年7月中旬には上海産の「地溝油」2000tがオランダに向け、出荷された。今後は中国各地から年間12万tが供給される予定。
同社は昨年6月、アムステルダム〜パリ線の定期便で使用済みの食用油を配合したバイオ燃料を導入、世界で初めて商業用旅客機に使用した航空会社となった。ただ、従来の燃料の3倍と高額なため、現在は半分ずつ混ぜたものを使用しているという。バイオ燃料は二酸化炭素(CO2)の排出量が大幅に削減できる地球に優しい燃料として、各国の航空会社で開発・導入が進められている。(翻訳・編集/NN)
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