人民網日本語版 2018年7月30日(月) 23時0分
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「如懿伝」の放送が遅れているが、同じく乾隆帝の后宮を題材とした時代劇「延禧攻略」が機先を制した。本作はこのほど、動画サイトの愛奇芸で公開されると、口コミと再生回数が急上昇し、下半期の国産ドラマのダークホースになった。
「如懿伝」の放送が遅れているが、同じく乾隆帝の后宮を題材とした時代劇「延禧攻略」が機先を制した。本作はこのほど、動画サイトの愛奇芸で公開されると、口コミと再生回数が急上昇し、下半期の国産ドラマのダークホースになった。揚子晩報が伝えた。
本作の準備には5カ月もの時間が費やされた。多くの歴史資料を参考にし、脚本家の于正はチームを率いて江蘇省・浙江省の伝統手工芸品を作る民間の職人を取材し、多くの博物館を見学・視察した。それにより、乾隆帝時代の服装、化粧、部屋の内装などを全面的に深く理解した。
美術・デザイン面では、チームは色彩と道具の組み合わせにより、各登場人物の性格を表そうとした。皇后の穏やかな気品を表すため、道具班は皇后が住む長春宮内に大量の紫檀を使い、白墨玉と青玉をはめ込んだ。さらに、室内に真紅の万字模様の壁紙を張り、黄色の帳や房飾りなどの要素を散りばめた。
視聴者にとっては、それらのシーンは一瞬しか映らない些細な部分だったかもしれないが、全体的な効果は、これまでの国産ドラマが持つ、けばけばしく大衆におもねる美的描写を変えた。物語の展開に伴い、昆曲、刺繍、打鉄花、手織り芸術などの伝統文化要素が盛り込まれるという。
本作は令貴妃の成長ストーリーだが、乾隆帝の富察皇后への寵愛の描写にも力を入れている。歴史学者の張宏傑氏によると、乾隆帝には前後して3人の皇后がおり、うち最も重要なのは最初の皇后である富察氏だ。歴史的には彼女は美しく、賢く魅力的であり、姑との関係も良好だったと言われている。乾隆帝は非常に親孝行であったため、富察氏に非常に満足していた。富察氏と乾隆帝の長男は寵愛されたが、9歳で病により命を落とした。7年後に次男が誕生したが、天然痘により2歳で死亡した。皇后はその後、乾隆帝が東部地域での遠征中に病で亡くなった。乾隆帝の名のある40人以上の妾のうち、令妃が産んだ子供の数が最も多かった。10年で男児4人、女児2人を産んだ。その中には皇十五子永琰、その後の嘉慶皇帝が含まれる。そこから、令妃が寵愛されていたことが分かる。(編集YF)
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