2018年7月31日、韓国・KBSによると、大阪市が米サンフランシスコ市に「セントメリーズ公園に設置された慰安婦の碑を維持する場合、姉妹都市提携を解消する」との内容の書簡を送付した。

大阪の吉村洋文市長は24日、7月にサンフランシスコ市長に就任したロンドン・ブリード氏に書簡を送付した。書簡は、慰安婦の碑の寄贈を受け入れた当時のサンフランシスコ市長の方針に言及し、「新市長も同じ考えなら、60年続いてきた姉妹都市提携を解除する」と通告した。また「慰安婦の碑をサンフランシスコ市の公共物から除外し、両国市民の友好的な交流環境を作る意向を示すのなら、姉妹都市提携を維持することに異論はない」と伝えたという。

サンフランシスコ市に昨年設置された同碑は、韓国・中国・フィリピンの3人の少女が手をつないでいる様子を、元慰安婦のキム・ハクスンさんが見つめる形になっている。昨年11月、当時のサンフランシスコ市長は、市内のセントメリーズ公園への設置受け入れを公式化する文書にサインした。大阪市はこれに反発し、姉妹都市提携の解消を正式に決定していた。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「日本はまだ歴史歪曲（わいきょく）を続けるのか」「日本は反省し、人間らしい行動をするべき」「ドイツ政府のようにすべてを認めれば、日本を理解しようという気にもなるのに」など、日本に反省を求める声が上がっている。

また「大阪は韓国人観光客の多い地域なのに、ひどい」「大阪の観光業を支えているのは韓国人ということを忘れないで！」と主張する声も。

その他「サンフランシスコには韓国人や中国人も多く住んでいる。日本の思い通りにはならないだろう」と予想する声や、「韓国は、そんなサンフランシスコのために何もしてあげられない情けない国だ」「文政府になってから、韓国内の慰安婦像設置の動きも鈍くなっている」など韓国政府の対応に疑問を示す声も見られた。（翻訳・編集/堂本）