＜日中経済・新事情＞

関連企業・キーパーソン：博報堂、網易（NetEase）、Pico Technology（北京小鳥看看科技）、トヨタ、メディアフラッグ、ぬるぬる、みらかホールディングス、山下智博、みらかホールディングス、鈴原知花、Lilian中国語スクール

●博報堂、NetEaseと組んで中国における広告配信最適化ソリューションの提供開始

博報堂は1日、中国のポータルサイト運営大手の網易（NetEase）とともに、中国における広告配信最適化ソリューションの提供を開始開始したと発表した。博報堂によると、中国のネット広告配信では生活者調査データのパネル情報とネットメディアのユーザー情報が別々に管理されているため、ターゲット分析の結果情報をそのまま広告配信に生かすことは難しいとされてきた。博報堂は網易と協働して「Hakuhodo × NetEase 広告配信最適化ソリューション」を開発。実証実験を経て、サービス提供を開始した。

●中国PicoがVR/AR用スタンドアロン型HMDを日本で9月に発売

VR（仮想現実）/AR（拡張現実）向けハードウェアやソフトウェアの開発を手がるPico Technology（北京小鳥看看科技）は9月10日、日本市場で最新のスタンドアロン型HMD（ヘッド・マウント・ディスプレイ）の「Pico G2」を発売する。従来製品に比べてて約40％軽量化したなどの特徴がある。スタンドアロン型HMDは使用の際にPCやゲーム機、スマートフォンを利用する必要がなく、その手軽さからVR普及の大きな推進役になるとの見方がある。「Pico G2」の中国での発売は8月1日。Pico Technologyの周宏偉CEOは「視覚の世界で世界トップクラスを目指す」などと語っているという。

●トヨタ、レクサスの1～6月販売実績は前年比14％増

トヨタは1日、全世界における1～6月のレクサスの販売実績を発表した。香港を含む中国での売り上げ台数は前年同期比比14％増の約6万9000台だった。北米では前年同期と横ばいの約14万7000台、欧州では同7％増の約3万9000台、日本では同50％増の約3万3000台、中近東では同13％減の約1万5000台、東アジアでは同21％増の約1万6000台だった。全世界では同7％増の32万7838台だった。

●メディアフラッグ上海、深センにサテライトオフィスを開設

流通・サービス業に特化したアウトソーシングによる覆面調査サービスなどを提供しているメディアフラッグは1日、同社のメディアフラッグ上海のサテライトオフィスを同日付で広東省深セン市に開設したと発表した。同社の中国における覆面調査サービス提供地域が中国全土に拡大したこと対応した。

●中国で活躍する動画クリエーターの山下智博さんが日本法人を設立＝社名は「ぬるぬる」、日中の潤滑剤めざす

中国で動画クリエーターとして活躍する山下智博さんが1日までに、日本法人の「ぬるぬる」を設立した（本社・北海道札幌市）。山下さんは日本紹介の中国のバラエティー番組への出演などで、若者を中心に人気を得た。現在は中国版ツイッターの「微博」のフォロワー数が130万人超、動画チャンネル合計被登録数は400万人、各プラットフォームで配信した動画の総再生回数は11億回を超えた。新会社を設立したのは、山下さん自身が「日中のローション」となり、両国関係を「ぬるぬるにして潤滑」にしたいからという。動画やSNSによる中国市場に興味のある日本企業へのサポートなども行う。

●みらかホールディングス、香港法人に増資して連結子会社化

臨床検査や検査試薬などヘルスケア事業を展開するみらかホールディングスは1日、香港子会社であるSRI（Honkong）に対する増資を決めたと発表した。SRI香港は2017年10月の設立で、みらかホールディングスの100％出資。増資前の資本は1万香港ドルで、1億1519万香港ドル（約16億4952万円）増資した。増資に伴いSRI香港はみらかホールディングスの連結子会社になった。

●声優の鈴原知花さん、Lilian中国語スクールとのタイアップでHSKに挑戦

声優の鈴原知花さんがLilian中国語スクールとのタイアップ企画として、中国政府認定の中国語検定HKSに挑戦する。中国語初心者の鈴原さんは、2カ月の勉強で10月に試験が実施されるHKSの2級合格を目指す。学習過程は動画として、Youtubeに毎週投稿される。（翻訳・編集/如月隼人）