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<レコチャ広場>南シナ海は「争いのない地中海」になれるか?不安材料は「日本と中国の出方」―中国

Record China    2012年8月1日(水) 12時2分

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31日、中国の社会科学者、邵旭峰氏が「南シナ海は最終的に『地中海』になる」と論じた記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は7月29日、南シナ海での漁業活動を終え、海南省三亜に帰港した漁船団。

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2012年7月31日、中国の社会科学者、邵旭峰(シャオ・シューフォン)氏が「南シナ海は最終的に『地中海』になる」と論じた記事を中国のブログサイト・環球博客に掲載した。以下はその内容。

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地中海周辺では紀元前から争いごとが絶えなかった。近代に入ってからも英国とスペイン無敵艦隊による戦争など、その傾向はますます激化している。第1次世界大戦と第2次世界大戦の主な戦いもこの地域で繰り広げられた。

ところが、第2次大戦後、欧州の経済、文化、思想は統合を開始した。彼らは団結してソ連を筆頭とする社会主義陣営に対抗する必要があったのだ。地中海には大した資源が眠っていなかったことも幸いした。周辺国は争うこともなく暗黙のルールを形成していったのである。

南シナ海も世界経済の一体化という流れのもと、必然的に思想や文化ひいては政治の融合が進んでいくだろう。そして、現在の地中海のように各国共通のルールが形成されていくに違いない。

だが、そこにたどり着くまでに西太平洋諸国が歩む道は、地中海諸国より複雑で険しい。その原因は3つ。まず、この地域は「大中華圏」と呼ばれながら、実際には中国の影響力はそれほど強くない。文化の差も地中海諸国と比べ、かなり大きい。中国の経済力・軍事力も絶対的な優位を得るほどに至っていない。

次に、豊富な石油・天然ガス資源だ。すでに一部の国は実効支配を進めている。1度手にしたものを簡単に手放すことはないだろう。そして最後に、米国ロシア、日本、インドなど大国の関与だ。これが南シナ海問題をさらに複雑にしている。

筆者は中国に事を荒立てないよう大人しくしろと言っているのではない。その逆で、積極的な姿勢で問題解決に取り組むべきだと言いたいのだ。いつまでも「歴史的に」や「固有の」と言い続けるだけでは、相手を引かせることはできない。

だが、今の中国の経済力・軍事力では相手を言いなりにすることなど不可能だ。そのため、まずは自分自身の力を向上させることが大切だろう。1番心配しているのは、各国が「相手を思いやる」ことを放棄し、戦争に発展するのではないかということ。中国と日本が特に危ない。両者の間には深い歴史の恨みが存在するからである。(翻訳・編集/NN)

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