<ロンドン五輪>空席目立つ会場、兵士で空席補充―中国メディア

Record China    2012年7月31日(火) 21時53分

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30日、ロンドン五輪の各競技観戦チケットは開幕前は極めて入手が困難で、「1枚でさえも手に入らない」状況だった。しかし、いざ開幕してみると、会場には空席が目立つ。写真はロンドン。

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2012年7月30日、人民網日本語版によると、ロンドン五輪の各競技観戦チケットは開幕前は極めて入手が困難で、「1枚でさえも手に入らない」状況だった。しかし、いざ開幕してみると、会場には空席が目立つと各メディアに取り上げられた。ロンドン五輪組織委員会はすでに調査を開始、「なぜ完売したのに、観客が来ないのか」についての原因解明に乗り出した。また、ロンドンは、空席の補充のため、英国の兵士に座らせることを決定した。環球時報が伝えた。

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体操の試合が28日にノース・グリニッジ・アリーナで行われ、メディアのカメラはスクラウディオ・カペリ(スイス)の華麗なるつり輪の演技を追っていた。しかし、カメラは同時に、演技するカペリ選手の後ろに並ぶ誰もいない観客席も捉えていた。同じように、同日ウィンブルドンで行われたテニスでも、出場選手、監督、アシスタント以外、回りの観覧席は全て空っぽだった。29日付英紙メール・オン・サンデーは、「五輪組織委員会が発表した統計データによると、各競技の同日の当日券はほぼ完売しているのに、会場に観客がほとんどいないという光景は、まさに奇妙としか言いようがない」と報じた。

水泳競技の観戦にアクアティックス・センターに赴いた英国保守党のルイス議員は、自分の携帯電話で空っぽの観覧席を撮影、SNSにアップロードした。この写真を見た多くの英国人から、「政府の五輪チケット販売サイトで入場券は全く手に入らなかったのに、会場はどうしてこんなにガラガラなのだ」という非難と不満の声が殺到した。

BBCは29日、「ロンドン五輪組織委員会はすでに調査に着手した。ウィンブルドン(テニス)、アールズコート(バレーボール)、旧「ミレニアムドーム」(体操)などが、28日の空席が最も目立った会場だった」と報じた。五輪組織委員会の広報担当者は28日、「いくつかの空席は、報道関係者用の座席だ。撮影のため会場のあちこちを行き来する彼らは、長時間ひとつの座席に座っていることが難しいからだ」と説明した。

しかし、ロンドン五輪会場の大量空席の主な原因は、決して「報道関係者」ではない。デイリー・メール日曜版が組織委員会のセバスチャン・コー会長の談話を引用して伝えたところでは、本当の原因は、非常に多くの企業が得意先へのプレゼント用に入場券を買い占めたことにあるという。結局、これらの入場券は得意先に配られず、無駄になったのだ。コー会長は「このような態度が五輪の顔に泥を塗っている」と激しく非難した。

ロンドン五輪組織委員会はこの問題について、早急に対応措置を取るよう検討している。29日付英紙ガーディアンによると、組織委員会は再び軍隊を招集し、空席を埋める計画という。コー会長は「空席の一部は兵士や学生に与えた。また、五輪委員会は、開場後30分経っても入場券を持った観客が会場に姿を現さなかった場合、ほかの人に座ってもらう制度も検討中だ」と語った。

BBCは「五輪会場の観客数が極めて少ない光景は、4年前の北京五輪でも見られた。その時にもメディアの間でさまざまな議論が展開された。開幕したばかりのロンドン五輪も同じ問題に直面せざるを得なくなった」と伝えている。(編集/TF)

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