中国メディアの参考消息は15日、ロシアメディアを引用して、ロシアに郵送される国際小包の84％が中国から送られたものであり、商品を運ぶ国際小包は前年比で30％増加したと伝えた。

2018年上半期（1～6月）にロシアの郵送部門が扱った国際小包のうち、内容物が商品であるものは前年同期比30％増の1億913万個だった。ロシアに送られる国際小包の84％は中国から送られたものだった。

参考消息によると、アリババ傘下の輸出向けECサイトのアリエクスプレス（全球速売通）を訪れるロシア人ユニークユーザーは1月当たり6000万人だ。ロシアの人口は約1億4000万人なので、ロシア人の3人に1人以上が毎月、アリエクスプレスで商品探しをしていることになる。ロシア人が最も好む中国商品は電子機器、服飾、住居関連用品という。

ロシアは郵便などのサービスが悪いことで知られる。民生分野の事業の質の低さが有名だった「ソ連時代とさして変わりがない」という声も珍しくないほどだ。ロシア郵便の関係者によると、今後数年内に大型物流プロジェクトを推進する。モスクワの複数の空港で現代的物流センターを建設し、地方の人口50万人以上の都市にも物流センターを広げる。

全国の80％の地域で48時間以内に送り先に荷物が届くようにし、モスクワ市内なら24時間以内の可能にするという。物流プロジェクトへの投資総額は300億ルーブル（約502億円）とされる。（翻訳・編集/如月隼人）