<ロンドン五輪>「元中国人」の金メダリストはなぜかたくなに「祖国」を語りたがらないのか?―中国紙

Record China    2012年8月4日(土) 8時5分

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2日、ロンドン五輪女子重量挙げで金メダルを獲得したカザフスタンの「元中国人」選手2人がかたくなに「中国との関係性」を語りたがらないことについて、中国世論が賛否両論を展開している。写真は63キロ級で優勝したマネザ選手。

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2012年8月2日、ロンドン五輪女子重量挙げで金メダルを獲得したカザフスタンの「元中国人」選手2人がかたくなに「中国との関係性」を語りたがらないことについて、中国世論が賛否両論を展開している。新京報が伝えた。

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中国メディアによると、女子重量挙げの53キロ級で優勝したズルフィヤ・チンシャンロ選手と63キロ級で優勝したマイヤ・マネザ選手はいずれも中国出身だが、2009年に当局が始めた「養狼計画」でカザフスタンに送り込まれた。

「養狼計画」とは、2008年の北京五輪で中国代表が卓球のメダルをほぼ独占したことを受け、「中国だけが強すぎるのもよくない。他国の選手をライバルに育て上げ、卓球界全体を振興させよう」と2009年当時、中国卓球協会会長に就任したばかりの蔡振華(ツァイ・ジェンホワ)氏が提案したもの。

だが、こうした「敵に塩を送る」やり方に中国世論は賛否両論だ。まずは「なぜ、わざわざ強い選手を他国に送り込むのか」という不満。これに対し、「両選手とも中国ではパッとしなかったが、カザフスタンに行ってから花開いた」と反論する声も。

「『元中国人』が他国のために金メダルを取ることに納得いかない」との反発も多いが、「帰化した選手が活躍するのはよくあること。英国代表のうち、11%が帰化した英国人」と冷静な声も聞かれる。

いずれにせよ、両選手が「中国との関係性」を語りたがらないのは、「売国奴」扱いされるのを懸念しているから、というのが一般的な見方。チンシャンロ選手の中国湖南省の実家では同選手の金メダルが決まると喜ぶどころか、かえって人目を避けるようになったという。(翻訳・編集/NN)

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