「台湾国」「安倍首相はわが父」と投稿した男性を警察が逮捕、最高で懲役10年の可能性―中国

Record China    2018年8月19日(日) 0時11分

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中国で、「台湾国」「安倍首相は私のお父さん」と書き込んだ男性が事実上の逮捕をされた。刑事事件として立件される見込みで、該当する刑法条文によると、最高で懲役10年の刑となる可能性がある。

安徽省馬鞍山市警察は17日、「台湾国の呼称は合法」と主張したり、安倍首相を「実の父」と同様に慕うとする投稿を繰り返した男性に、16日付で刑事拘留の処置を科した発表した。最高刑が懲役10年の挑発騒乱罪の適用対象になると判断したという。刑事拘留は刑事事件としての立件を前提とする身柄の拘束で、日本の現行犯逮捕や緊急逮捕に相当する。

男性は4月、微博に「台湾国と言うことを禁止する法律なぞあるものか」「安倍首相は私の実の父(と思えるほど慕っている)」などの投稿を繰り返した。鞍山市警は、多くのネットユーザーが「強烈に憤慨」し叱責したと論評した。書き込んだ男性を特定したところ、男性も書き込みの事実を認めた。男性は18歳で無職という。

鞍山市警は男性を「国家の法律に違反し、民俗感情を冒涜(ぼうとく)した」と批判。男性を訓戒したが、男性は「依然として改悛していない」という。警察は同男性の書き込みは刑法293条の挑発騒乱罪に抵触するとして、男性の身柄を拘束した。

挑発騒乱罪の適用対象は(1)思うがままに他人を殴打し、状況が悪質な行為、(2)他人を追跡・妨害・侮辱・脅迫し、状況が悪質な行為(3)公共財または私財を強引にまたは任意に破損・占有し、状況が悪質な行為、(4)公共の場所で騒ぎを起こし、公共の場所の秩序を極度に混乱させた行為――とされている。

刑法は、「前記の行為を繰り返し、社会秩序を深刻に破壊した場合には5年以上10年以下の懲役。さらに罰金を科すこともできる」としている。(翻訳・編集/如月隼人

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