出稼ぎ労働者の半数が“新世代”層に、「農村へは帰らない」が多数―中国

Record China    2012年8月8日(水) 10時40分

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6日、中国国家人口計画生育委が「中国流動人口発展報告2012」を発表、農村からの出稼ぎ労働力を含む流動人口の動向について最新のデータを公開した。写真は「新世代農民工」。

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2012年8月6日、中国国家人口計画生育委員会が「中国流動人口発展報告2012」を発表、農村からの出稼ぎ労働力を含む流動人口の動向について最新のデータを公開した。中国新聞社の報道。

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2011年、中国全土には2億3000万人の流動人口が存在し、人口の17%を占めている。その平均年齢は28歳で、1980年以降に生まれた農村部からの出稼ぎ労働者、いわゆる「新世代農民工」がおよそ半数にのぼっている。

両親世代と比較すると、「新世代農民工」が都市部で就業する理由は、家計を支えるための一時的なものではなく、個人の人生を見据えた長期的なものが多くなっている。もちろん、出稼ぎ労働者の子女として、もともと都市部で生まれ育った層もふくらんできている。彼らは農業を知らずに育った世代。農村戸籍を持ったままの彼らにとって、たとえ就業機会が不平等であったとしても、大部分は都市部での就業を望み、農村部へ戻って農業に従事する向きは少ない。

よって、都市部へ定住化する動きは顕著だ。流動人口のうち3割は、都市部での生活がすでに5年以上となっており、現在の職場あるいは業種で平均4年を過ごしている。帰省するのは平均年2回に満たない。

出稼ぎ労働者の若年層(30歳以下)では、都市部へ出ていく年齢も低くなってきている。5割が20歳を迎える前に故郷を離れており、よって、平均初婚年齢も上がってきている。23歳時点での既婚率は35%。また、既婚者のうち5割は故郷ではなく、出稼ぎ先で伴侶に出会っている。彼らの一世代上では、5割以上が23歳まで、かつ出稼ぎ前に結婚し、平均26歳で都市部へ出ている。(翻訳・編集/愛玉)

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