Record China 2012年8月8日(水) 8時44分
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6日、英科学雑誌ネイチャーは競泳女子400mメドレー金メダリストの葉詩文選手の成績に対して異議を唱えた記事について「中国人選手に対する偏見に基づいた疑問の提起は、科学的検証に耐えうるものではない」として謝罪した。写真は葉詩文選手。
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2012年8月6日、英科学雑誌ネイチャーは競泳女子400m個人メドレーで世界新記録を出し、金メダルを獲得した葉詩文(イエ・シーウェン)に対して異議を唱えた記事について「中国人選手に対する偏見に基づいた疑問の提起は、科学的検証に耐えうるものではない」として謝罪した。新華網が伝えた。
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学術誌の最高峰、ネイチャーが謝罪する事態は極めて異例。ネイチャーは「中国人選手に対する完全な偏見から葉選手にドーピング疑惑を投げかけたものだった」として謝罪した。
中国人研究者からの権威を恐れぬ抗議の声も大きな役割を果たした。問題となった記事がネイチャーのウェブサイトに掲載されたところ、中国人研究者から続々と抗議の声が寄せられた。北京大学の饒毅(ラオ・イー)教授はネイチャーの編集長に公開質問状を提出、カリフォルニア州立大学バークレー校に留学している王立銘(ワン・リーミン)氏はネット上での署名活動を開始、中国人研究者に対し不買運動を呼びかけ、6日までに1500人からの署名を集めた。
研究者にとってネイチャーへのボイコットは相当に勇気のいる行為であり、ネット上では効果を疑問視する声も上がったが、最高の権威を持つ雑誌も事実を前に頭を垂れる結果となった。
王立銘氏は新華社の記者に対し「西洋人は中国人に対し、能力的に劣っているという偏見、結果を出せば不正を行なっているという偏見を持っている。葉選手の件に関し私たちは事実を根拠として彼らの問題を指摘した。たくさんの中国人学者が責任を持って署名に参加してくれた。ネイチャーに科学的誤りを認めさせられたことを誇りに思う」と語った。
ネイチャーは謝罪記事に中国の古典を引用、「君子の過ちは日食や月食のようなもので、人々はこれを珍しがって注目し、過ちを正せば人々はこれを仰ぎ見る」として、権威ある学術誌らしい風格も見せた。(翻訳・編集/長河)
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