<ロンドン五輪>「我々英国人が中国人選手を怪人、ロボット扱いしている」ことの文明論的考察―英紙

Record China    2012年8月9日(木) 8時35分

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2日、英紙デーリー・テレグラフは、「われわれはなぜ中国人選手を怪人、ロボット扱いするのか」と題する記事を掲載、オリンピックで好成績を出した中国人選手に対し疑いの眼差しを向ける態度を反省する姿勢を見せた。写真は競泳の葉詩文選手。

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2012年8月2日、英紙デーリー・テレグラフは、「われわれはなぜ中国人選手を怪人、ロボット扱いするのか」と題する記事を掲載、オリンピックで好成績を出した中国人選手に対し疑いの眼差しを向ける態度を反省する姿勢を見せた。環球網が伝えた。

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英国人が当然のように中国人をバッシングするのはなぜだろうか。五輪開幕から一週間も経たないうちに、競泳界に生まれた16歳のスター、葉詩文(イエ・シーウェン)を攻撃し、中国の「残忍なトレーニング工場」といった報道を行った。女子バドミントンで中国人選手が失格になった時も、メディアはこれを嬉々として報じた。

人々は嫉妬と無知という醜い心で中国人選手を眺め、多数のメダルを獲得する能力を疑い、一心にトレーニングに打ち込む姿を嫌悪している。英国人が中国人を変人扱いするのは、自分たちが捨て去った「勝利に向かって全力で打ち込む」という価値観を、彼らが守り続けているからだ。

デイリー・ミラー紙などは中国が「虐待に近いトレーニング」を行っており、中国の五輪システムは「600億円の官僚的機械」だとしている。「大量の選手を製造してスポーツ界における中国の優位性を確保する」ためで、中国人選手は「ロボットのように製造ラインから作られたもの」だと報じている。

このような報道は西洋の民族主義的な見方、衆に抜きん出るよう若者に圧力をかけることを嫌う考え方を反映したものだ。英国人はもはや過去のように若者に厚い期待を寄せておらず、だからこそ子供にプレッシャーをかける中国人に恐れを抱いているのだ。中国人は未来のスターを「虐待」などしていない。すべては英国人が紀律と厳しいトレーニングを虐待だとみなしているにすぎない。

一部アジア国家の女子バドミントン選手の行為は、本当にそこまで不思議なものだろうか。緒戦で実力を温存し、後の試合で優位に立とうとするのは選手にとって当然の戦略なのではないだろうか。

現代オリンピックの父、クーベルタン男爵は、英国のパブリックスクールで勝利と理想を追求する精神を目の当たりにしたことにインスピレーションを得たと語っている。その精神は、もはや英国のどこを探しても存在しない。今その精神は中国に宿っている。こうなった以上は行動あるのみである。この英国で、今一度この精神を見つけ出し、広めていこう。中国人を不正行為者、怪人、ロボット扱いするのはそろそろ終わりにしようではないか。(翻訳・編集/長河)

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