Record China 2018年8月22日(水) 8時10分
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20日、米華字メディア多維新聞は、マレーシアのマハティール首相の訪中について、「中国政府が冷淡な対応をした」と報じた。写真は中国を訪れたマハティール首相。
2018年8月20日、米華字メディア多維新聞は、マレーシアのマハティール首相の訪中について、「中国政府が冷淡な対応をした」と報じた。
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は20日、北京の釣魚台国賓館でマハティール首相と会談し、「一帯一路」構想をはじめとする実務的な協力を進めることについて語った。
記事は「中国が外国首脳をもてなす場合、通常は初日や2日目に会談を実施する。しかし今回の同首相による訪中では、17~21日の滞在期間のうち帰国前日の20日に首脳会談が組まれた。ここから、中国側の『冷淡さ』が見て取れる」と指摘。その理由について、「同首相が『一帯一路』への支持を何度も強調する一方で、ナジブ前政権時代の中国資本プロジェクトをキャンセルし、中国と新たな合意を結ぼうとしているからだ」と解説している。
また「マレーシアは、自国が中国の『一帯一路』戦略において大きな意味を持っていることを知っている。マレーシアにとっても中国は貿易パートナーとして大切だ。互いに重要視しているものの、一方で駆け引きも存在する。そして、中国と駆け引きをするのはマレーシアだけではない。中国政府としては、他国に甘く見られないようにする必要がある。そこで、『われわれはお人よしではない』ことを示すために、今回あえて同首相の帰国前日に首脳会談をセッティングしたのだ」と論じた。
記事はさらに、中国の王毅(ワン・イー)外相が今月1日にマレーシアを訪問し、同首相の訪中を「就任後、東南アジア諸国連合(ASEAN)域外では初の外訪先に中国を選んだことから、中国に対する重視ぶりと友好の気持ちがうかがえる」と評価したにもかかわらず、同首相は6日に3日間の日程で日本の福岡を訪れたことを「同首相がアウトすれすれのところを狙ってきたのは明らかだ」としたほか、ポンペオ米国務長官も2日にマレーシアを訪問したことを挙げ「同首相の日米中バランス路線は外交戦略として決して珍しいものではない。中国もそれは知っているが、一概にいい顔をするというのは非現実的だ」と伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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