Record China 2018年8月22日(水) 22時20分
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21日、日本新華僑報は、「日本の中高年男性と中国の若い女性との結婚が減ってきた」と指摘する、蒋豊編集長のコラムを掲載した。資料写真。
2018年8月21日、日本新華僑報は、「日本の中高年男性と中国の若い女性との結婚が減ってきた」と指摘する、蒋豊(ジアン・フォン)編集長のコラムを掲載した。以下はその概要。
1990年代初頭、私は上海の錦江飯店でにぎやかな場面に遭遇した。室内では60歳になる日本の農家の男性のお見合いが行われており、部屋の外には「面接」の順番を待つ若くて美しい中国人女性20人余りがずらりと並んでいた。部屋から出て来る女性の表情はさまざまだ。「2次面接」が決まった女性の顔には満面の笑みが浮かんでいた。
当時の日中国際結婚の全体的な印象を私に言わせると、それは「日本人男性と中国人女性との極端な年の差夫婦」だ。あの時代、両国の経済レベルには大変な隔たりがあり、こうした背景のもとでレースの下着やきれいにラッピングされたチョコレート、人民元と違う待遇が得られる兌換券は中国の若い女性らを引き付けた。その背後にあったのは極度の「貧しさ」だ。
現在、「中国の若い女性を妻に迎えるのは簡単ではなくなった」と日本人が感慨深げに話すのを耳にするが、それもやはり経済が原因だ。当時、日本で学ぶ中国人留学生は「家族を養う」という重荷を背負わなければならなかった。アルバイトで学費や生活費を工面し、さらに中国にいる家族にお金を送る。しかし、今は「家族が留学生を養う」時代だ。留学生の後ろには両親と祖父母という「6つの財布」が控えていて、しかもその財布はいっぱいにふくらんでいる。2010年に中国のGDPは日本を上回り、中国の若者が享受してきた物質的な豊かさは日本に劣らないどころか、超えている面すらあるのだ。
日本メディアは、日中の極端な年の差夫婦が減り、意気投合して夫婦になったカップルが増えていることに注目している。日本人と結婚した原因について中国の若者からよく聞かれるのは「好きになった人がたまたま日本人だっただけ」という回答だ。彼らは同級生かもしれないし、アルバイト先の同僚かもしれない。知り合った後、共通の趣味があることに気付き、自然と話が弾んだのだろう。相性の良さは経済的条件をはるかに超える重要な問題で、今では同世代同士の「純粋な愛情」に基づく結婚が主流になりつつある。
世間に「結婚は2人だけの問題ではない」という言い方があるが、日中国際結婚の成功の是非は当事者の両親とも関係してくる。50歳以上の日本人は若い頃に経済の急成長を経験しており、その勤務先は国際業務を積極的に展開したはずだ。外国人と接する機会も多かっただろう。こうした日本人は外国人や外国文化の多様性を受け入れ、理解する能力を多大に持っている。子どもの教育も国際的になる傾向があり、このような家庭には差別や偏見といった問題は生まれないだろう。
日中国際結婚の潮流は変化している。この変化は無限の感慨を覚えさせるものだ。(翻訳・編集/野谷)
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