Record China 2018年8月22日(水) 10時40分
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21日、英紙フィナンシャル・タイムズはこのほど、「中国の広大な高速鉄道網が、鉄道事業を運営する中国鉄路総公司の負債を急増させている」とする記事を掲載した。写真は中国の新型高速鉄道「復興号」。
2018年8月21日、米華字メディアの多維新聞によると、英紙フィナンシャル・タイムズはこのほど、「中国の広大な高速鉄道網が、鉄道事業を運営する中国鉄路総公司の負債を急増させている」とする記事を掲載した。以下はその概要。
中国の高速鉄道は誕生からわずか10年で、営業距離は2万5000キロに達し、世界の高速鉄道の総営業距離の3分の2を占めるまでになった。だがその広大な鉄道網が中国鉄路総公司の負債を急増させている。
中国鉄路総公司の今年3月時点での負債総額は5兆元(約80兆円)に上る。北京交通大の李紅昌(リー・ホンチャン)教授は「同社の債務負担の8割は高速鉄道建設と関係している」とし、同大の趙堅(ジャオ・ジエン)教授も「同社の負債は今後数年間で60%増加し、2020年には8兆元に達する」と指摘する。
中国鉄路総公司は、今年第1四半期の純損失が3億7600万元(約60億円)に上ったことを受け、今年の鉄道建設に8000億元(約12兆8700億円)を投資すると最近発表した。同社の陸東福(ルー・ドンフー)総経理は「2030年までに高速鉄道網を3万キロにまで拡大する予定だ」と表明している。
経済理論から見れば、中国の過度に広大な高速鉄道網が生み出す利益は極めて低い。中国の高速鉄道の中で距離が最も長く、そして最も論争の的になっている蘭新高速鉄道(西北部の甘粛、青海、新疆の3つの省・自治区にまたがる)には1400億元(約2兆2500億円)が費やされた。一方で、(北京と広東省広州を結ぶ)京広高速鉄道のような有益な路線が損失を相殺してくれると考える支持者もいる。(翻訳・編集/柳川)
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