「国民教育」への抗議活動が激化、「洗脳」恐れる保護者団体らが徹底抗戦の構え―香港

Record China    2012年8月11日(土) 5時6分

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10日、香港で9月の新学期から中国への帰属意識と愛国心を養うための「国民教育」が導入される問題で、撤回を求める保護者団体らの抗議活動が激しさを増している。写真は7月1日に香港で行われた中国返還15周年記念式典。

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2012年8月10日、香港で9月の新学期から中国への帰属意識と愛国心を養うための「国民教育」が導入される問題で、撤回を求める保護者団体らの抗議活動が激しさを増している。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

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香港では7月末に「国民教育」導入に反対するデモがあったばかり。「洗脳」を懸念する保護者ら3万2000人(香港警察当局発表)が参加した。これに続き、9日には教師団体、保護者団体、学生団体など21団体からなる民間の「大連盟」が、「今月は抗議活動を活発化させる。多くの市民と力を合わせ、香港政府に撤回を求めていく」と宣言した。

具体的には、2週連続で日曜日に「国民教育」の授業で使用される教科書や教材を集めた展示会を開くほか、今月21日から5日間にわたり、5つの区でデモ行進をする予定。公立小学校前で集会も開き、学校側に直接「撤回」を訴えるとしている。教師たちには国民教育の授業を受け持つことに同意しないよう呼び掛けている。

香港では8月初めに名門小学校が9月から「国民教育」を導入する方針を示し、保護者の反発を招いている。使用する予定の教科書には小学1年生で「私は中国人」、2年生で「国旗を愛そう」などの内容が盛り込まれており、保護者団体が「愛国というより中国共産党を称える『愛党』の内容が多い」と懸念を示している。(翻訳・編集/NN)

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