2018年8月23日、上海ディズニーランドで来園客が商品のバルーンに殺到して奪い去る動画が、中国で大きな波紋を広げている。

あるネットユーザーが中国版ツイッター・微博（ウェイボー）に投稿した動画には、屋外でバルーンを販売しているスタッフに来園客が群がり、バルーンを奪っていく様子が映っている。奪った来園客の中には満面の笑顔を見せている人もいる。

この動画は人民網や環球時報など大手メディアも転載。23日午後の時点で微博の検索キーワードランキングでトップ3に入るほど注目を集めている。

ネットユーザーからは、「買うために殺到したのかと思ったら、奪ってたのか」「この人たち、バルーン見たことないの？」「1個80元（約1280円）で高いのは分かるけど、買わなければいいだけ。奪うのは違法」「現時点で我が国に最も欠けているのは国民の民度」「これは民度の問題にとどまらない。窃盗だ。厳しく罰するべき」「これはもう窃盗事件として処理してまったく問題ない」など、批判や皮肉が殺到している。中には「どうりで中国人観光客の世界での評判が悪いわけだ。日本のディズニーランドは管理の面でも（来園客の）民度の面でも本当に素晴らしい」と日本と比較する声も。

なお、上海ディズニーランドの担当者は「そのようなことがありました。現場はすごく混乱していましたが、（ゲストの行動は）やはり理解できません」と語っている。（翻訳・編集/北田）