中国商飛とボーイング、「下水油」の開発で提携―中国メディア

Record China    2012年8月20日(月) 17時30分

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17日、廃棄されるはずの「下水油」が航空用バイオ燃料へと加工され、食用から航空機用へと大きく生まれ変わる。写真は廃食用油リサイクル工場。

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2012年8月17日、人民網日本語版によると、廃棄されるはずの「下水油」が航空用バイオ燃料へと加工され、食用から航空機用へと大きく生まれ変わる。中国商用飛機有限責任公司(中国商飛)とボーイングの共同出資によって建設された省エネ技術センターが16日に設立された。同センターの第1弾研究プロジェクトは、廃棄食用油、すなわち「下水油」の航空機用バイオ燃料への加工だ。北京晨報が伝えた。

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同センターの第1弾研究プロジェクトは、中国で論争の的となった「下水油」の中の汚染物質を処理・抽出し、航空用燃料に転化させるというものだ。中国では毎年約2900万トンの食用油が消費されるが、中国航空業は毎年2000トンの燃料を必要としている。このため、廃棄された食用油は石油に代わる代替燃料として持続可能な航空バイオ燃料の原料になり得る潜在力を秘めている。

廃棄された「下水油」を航空用燃料に転化させることで、バイオ燃料の地域供給量を増加させることができ、バイオ燃料の可用性を高めることができる。

中国は昨年10月28日、航空バイオ燃料を使った試験飛行に初成功した。このとき使われたのが、ナンヨウアブラギリから精製されたバイオ燃料だ。国外でもKLMオランダ航空がバイオ燃料を使用しているが、同社が使用する航空バイオ燃料はリサイクル油であり、中国の下水油と似たものだ。

中国商飛・北京民用航空機技術研究センターの王光秋(ワン・グアンチウ)副主任は「バイオ燃料の研究開発コストは高い。どの原料を使うにしろ、経済性、生産の質などを考慮することとなるだろう」と指摘する。

ボーイングのMarc Allen中国総裁は「バイオ燃料を使用すれば二酸化炭素の排出を抑え、省エネ・排出削減に役立ち、温室効果を防ぐことができる」と語った。(編集/TF)

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