米大豆の不作が中国の食卓を直撃、社会の安定にも深刻な影響―米紙

Record China    2012年8月23日(木) 6時46分

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20日、米国の約半世紀ぶりの深刻な干ばつにより、中国で大豆油の価格が高騰し、中国社会の安定に悪影響を及ぼしかねないとの見方が出ている。

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2012年8月20日、環球時報によると、米ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は19日、米国の約半世紀ぶりの深刻な干ばつにより、中国で大豆油の価格が高騰し、中国社会の安定に悪影響を及ぼしかねないとの見方を伝えた。

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中国は世界最大の食用油消費国で、料理には欠かすことができない。「油がないってことは味がないってこと。そんなメシは食べきれないな」。ある建設作業員は言う。

米中西部を中心とした深刻な干ばつにより穀物価格が高騰し、中国の食卓に影響が出るのは避けられない事態となっている。アメリカ大豆協会によれば中国は米国大豆の最大の輸出先であり、去年は輸出量の約半分を占めた。輸出額は104億ドル(約8320億円)を超え、主に食用油と飼料として使われる。

中国政府はすでに穀物の備蓄を開始し、物価の安定に努めている。同時に、米国の代わりとなる穀物産出地を探しているが、簡単ではない。北京の農業コンサルタント馬文峰(マー・ウェンフォン)氏によると、中国で消費されている食用油の3分の2は大豆油であり、原料となる大豆の大部分は米国産だという。「大豆油は中国にとって最も重要な食用油。われわれは米国の干ばつの影響を受けやすい」。

穀物価格の高騰に伴い飼料が値上がりすれば肉や卵、乳製品の価格も上昇する。米グローバル・インサイト社のアナリスト、アリスター・ソントン氏は言う。「中国政府が恐れているのは社会が不安定になることだ。インフレは必ず社会不満を引き起こすので、中国の指導者は最大の関心を持っている」。(翻訳・編集/YM)

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