Record China 2012年8月27日(月) 17時52分
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26日、中国のジャーナリスト、王錦思氏は「ロシアの日本に対する強硬姿勢を称賛するのは自ら恥ずかしい状況を作り出すだけ」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。
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2012年8月26日、中国のジャーナリスト、王錦思(ワン・ジンスー)氏は「ロシアの日本に対する強硬姿勢を称賛するのは自ら恥ずかしい状況を作り出すだけ」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。以下はその内容。
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一部の中国人はロシアの日本に対する強硬姿勢を「素晴らしい」と称賛しているが、釣魚島(日本名・尖閣諸島)の奪還には何の役にも立たないばかりか、かえって自ら恥ずかしい状況を作り出していることに気付くべきだ。
北方領土問題に対する中国の立場はかつて、日本を支持するものだった。1965年、武漢でフランス議会代表団と会見した毛沢東は「日本支持」を明確に表明、当時のソ連の強い反発を引き起こした。それは日本との共通の敵であるロシア人に対抗するためであり、台湾の回収問題に対する日本側の支持を得るためだった。
19世紀後半から中国はロシアに約330万平方キロメートルの土地を奪われている。ロシアはかつて中国に使ったのと同じやり方を日本に応用しているにすぎない。中国の抗議に対するロシア側の言い分は「俺たちが攻め落とした土地は俺たちの物」。北方領土に対してもこれとほぼ同じ主張をしている。
香港やマカオは西側から返還されたのに、ロシアに奪われたウラジオストクと吉林省・琿春の日本海への出口はいまだに取り戻せないまま。ロシアはウラジオストクの占領に成功したことで、北方領土の占領も可能となった。ロシアの強硬姿勢を見て、「スカッとする!」と親指を立てている中国人も多いが、この事実を決して忘れてはならない。(翻訳・編集/NN)
●王錦思(ワン・ジンスー)
吉林省出身、北京在住のジャーナリスト。北京大学でメディア学を専攻。日中歴史問題や抗日戦争史を研究課題としている。著書に「日本行、中国更行」。11年3月に日本で「中国『反日』活動家の証言」を出版。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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